レアル・マドリーのFWクリスティアーノ・ロナウド(左)とアトレティコ・マドリーのMFコケ(右)【写真:Getty Images】
今季、現段階ではバルセロナとバレンシアが無敗を維持するリーガエスパニョーラ。マドリード勢の低迷もあり力の差は大きいように思われるが、意外にも上位4チームは直接対決で互角の戦いを見せている。
リーガ第12節が終了し、現段階では昨季王者のレアル・マドリーが既に3分け2敗を喫し3位に沈み、開幕前には補強の面で批判の多かったバルセロナが10勝1分けで首位を走っている。また、マルセリーノ・ガルシア・トラル監督が新たに就任した新生バレンシアは、同じく9勝3分けと無敗で2位へ躍進しており、4シーズンぶりの優勝目指すアトレティコ・マドリーは、ここまで負けはないものの6分けを記録し4位に位置している。
バルセロナの安定した強さやバレンシアの躍進の陰でマドリード勢の失速ぶりが目立つ今季のリーガだが、意外にもこの4チームの直接対決は全て引き分けで終わっている。
唯一上位3チームと全てと対戦しているアトレティコは、3節のバレンシア戦を0-0、8節のバルセロナ戦を1-1、そして先日行われたレアル・マドリーとのマドリードダービーを0-0で終えている。
そして、レアル・マドリーは第2節のバレンシアとの戦を2-2としている。なかなか調子の上がらないマドリード勢だが、直接対決で少なくとも負けを記録してはいない。
前半戦の上位4チームの戦いで残っているのは、第13節のバレンシア対バルセロナと第17節のレアル・マドリードとなっている。バルセロナは無敗で首位を維持しているが、上位陣との対決を2節も残しているという事実を考慮すれば油断は禁物だ。
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