ベネベント【写真:Getty Images】
イタリア・セリエA第13節が現地時間19日に行われ、ベネベントがサッスオーロに敗れて開幕13連敗のヨーロッパ主要リーグワースト記録を87年ぶりに更新した。
ベネベントは今シーズン、初めてセリエAに挑戦している昇格クラブ。昨シーズン2部で昇格プレーオフを制して1部の戦いに足を踏み入れたが、開幕から苦しいシーズンが続き、ここまで獲得した勝ち点はゼロという状況だった。
開幕12連敗の中でネガティブな記録を多く更新してきたベネベント。その中でユベントス相手に健闘した試合や、試合終了間際まで同点だった試合もある。接戦だった試合は少なくないだけに、87年前にマンチェスター・ユナイテッドが記録した開幕12連敗の記録は超えたくないところだった。
だが57分、サッスオーロに先制を許した。それも、ベネベントのミスからだった。GKがゴールキックを真横に出すと、相手のプレスを受けてGKにリターン。さらにプレスを受けてボールを失うと、マトリに決められて0-1となる。
ベネベントは65分、CKの混戦からアルメンテロスがゴールを決めて1-1としたが、直後にレティツィアが2枚目のイエローカードで退場となり、ベネベントは10人に。
それでもなんとか耐えて10人で試合は1-1のままアディショナルタイムに突入した。しかし、土壇場でベネベントに痛恨のミス。相手のクロスボールに対してコスタがなぜか手を伸ばしてしまい、PKを献上した。
だが、このPKをサッスオーロはベラルディが失敗。ようやくベネベントの連敗が止まると思われた。
それでも、まだ試合は終わっていなかった。94分、ベラルディのパスを受けたペルーゾがゴールネットを揺らし、最後の最後にサッスオーロが勝ち越しに成功。
ベネベントは開幕から続く連敗が13となり、ヨーロッパ主要リーグのワースト記録を更新した。
【得点者】
57分 0-1 マトリ(サッスオーロ)
65分 1-1 アルメンテロス(ベネベント)
90+4分 1-2 ペルーゾ(サッスオーロ)
【了】