サッカーでパートナーシップ関係を結んでいる中国とドイツ【写真:Getty Images】
U-20中国代表は、2020年東京オリンピックに向けたチーム強化のためドイツ4部リーグのチームとの初の親善試合を行ったが、ファンからの抗議により大きな混乱が生じることになった。18日付『AP通信』などが伝えている。
U-20中国代表がドイツの4部リーグにあたるレギオナルリーガに参加するという案は今年6月に浮上。ドイツと中国はサッカーの発展に向けて国ぐるみで協力するという5年間のパートナーシップ関係を昨年締結しており、その一環としてU-20代表の下部リーグ参加が提案されていた。
この案に対してはレギオナルリーガの所属クラブなどから強い反対の声も上がっていた。結局、奇数の19チームで構成される今季レギオナルリーガ南西部リーグの“余りチーム”がU-20中国代表との親善試合を行うという形で実現の運びとなった。U-20中国代表との対戦結果はリーグ成績には影響しない。
U-20中国代表と対戦する各チームには、1万5000ユーロ(約198万円)の謝礼金が支払われるとのこと。だが19チーム中3チームは反対の意志を貫き、U-20中国代表との試合を行わないことになった。
現地時間18日には、この方式で初の試合となるTSVショット・マインツとの親善試合が行われたが、一部のファンの抗議行動が騒動を引き起こした。観客席にチベットの旗が掲げられたことで中国はプレーを拒否し、キックオフは約25分間遅延したという。最終的に試合は行われ、U-20中国代表が0-3で敗れる結果に終わった。
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