トッテナムのソン・フンミン【写真:Getty Images】
トッテナムに所属する韓国代表FWソン・フンミンが、ウェスト・ハムのサポーターを名乗る男から人種差別行為を受けたとして問題視されている。17日付の英紙『デイリー・メール』が伝えた。
ソン・フンミンが人種差別行為を受けたとされる場面は動画に撮影され、SNSで拡散されている。停車した車の運転席に座って窓を開けた同選手に向けて、隣に停まった車から男が声をかける様子の動画だ。
ウェスト・ハムのサポーターを名乗る男はソン・フンミンに向けて、「『猿の惑星』のコピーをくれ。DVDだよ、DVD」と声をかけている。一般的に、海賊版のDVDを売っているという表現は、アジア人に向けた人種差別的な意味が込められたものだとされている。ソン・フンミンは相手にしない様子で、車の窓を閉めて去って行った。
トッテナムはこの一件について、スポークスマンを通して「人種差別的行為は全面的に受け入れられないものだ。その人物が特定され、当局が然るべき対応を取ることを願いたい」とコメントを述べている。
一方、ウェスト・ハムもこの行為を批判。「この動画に映された人物の行為を強く非難する。このような行為を行う者は我々のクラブの価値観を代表する者ではない」と述べ、目撃者に向けて情報提供を呼びかけている。
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