カタルーニャのフラッグを掲げるバルセロナサポーター【写真:Getty Images】
スペイン・プロリーグ機構(LFP)のハビエル・テバス会長は、バルセロナのサポーターがスペインや他地方などに対して侮辱的なチャントを歌ったとすれば、バルサの本拠地カンプ・ノウへの入場を禁じる処分が下されることもあり得るという見解を述べた。スペイン紙『マルカ』などが伝えている。
バルセロナなどが属するカタルーニャ自治州では、先月1日にスペインからの独立の是非を問う住民選挙が実施されるなど、独立への機運が高まっている。バルサの試合でも、サポーターがカタルーニャ独立を支持するような意思表示を見せることが多い。
テバス会長は、サポーターが独立を支持すること自体には問題はないとしている。「独立を叫ぶことは、現時点では侮辱であるとも、暴力を引き起こすものであるとも考えられない」と述べた。
だが、スペインや他地方、また試合の審判団らに対して直接的な罵倒の言葉を向けるようであれば話は別だと主張。「競技委員会が処分対象であると決めたとすれば、様々な処分が下される中で、カンプ・ノウが閉鎖されることになる可能性もある」とテバス会長は語った。
カンプ・ノウでは、住民選挙の実施された先月1日にバルサの試合が無観客試合として行われたことがすでにあった。だがそれはリーグからの処分ではなく、安全面などの理由によりバルサが自ら決断した対応だった。
【了】