ロシア代表は来年のW杯出場国の中で最もFIFAランキングが低いチームとなった【写真:Getty Images】
ロシアW杯予選のすべての試合が終わり、来年6月開幕の本大会に出場する32ヶ国が出揃った。
現地時間15日(日本時間16日)に行われた大陸間プレーオフの2ndレグでペルーがニュージーランドを下し、最後の出場枠を勝ち取っている。
FIFAランキング122位(2017年10月現在)のニュージーランドがW杯出場権を逃したことにより、開催国のロシアが「W杯出場国中最下位(65位)」となってしまった。
もちろん開催国のためロシアがFIFAランキング上位の強豪が集まる「ポット1」に入ることは事前に決まっていた。だが、W杯出場国の中で最下位のチームがポット1に入るのは、FIFAランキングが集計され始めた1993年以降初めてのことだ。
そして「開催国が最弱」というW杯も初めてのことになる。
1994年のアメリカW杯で出場国中FIFAランキング最下位だったのは43位のボリビア。続く1998年のフランスW杯では74位のナイジェリアが出場国中最下位だった(グループリーグ1位でベスト16まで進んだが)。
2002年の日韓W杯では50位の中国、2006年ドイツW杯では61位のトーゴ、2010年南アフリカW杯では105位の北朝鮮、2014年ブラジルW杯は62位のオーストラリアと、それぞれ開催国ではない国が出場国中最下位だった。
長期間W杯予選などの公式戦が少なくFIFAランキングが下がりやすいことも影響しているが、W杯開幕前から「史上初めて開催国が“最弱”」という汚名を背負ってしまったロシア。来年6月の本大会ではプレッシャーを跳ね除け、開催国の意地を見せられるだろうか。
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