次期イタリア代表監督の最有力候補となっているカルロ・アンチェロッティ氏【写真:Getty Images】
ロシアW杯欧州予選のプレーオフで、スウェーデンに合計スコア0-1で敗北を喫し本戦出場を逃したイタリアでは、既に後任監督探しが始まっている。現指揮官のジャン・ピエロ・ヴェントゥーラ監督が未だ退任を明言していない。
ヴェントゥーラ監督は、60年ぶりの予選敗退という屈辱的な経験をしたにもかかわらず、会見では「辞任しない」と発言。当然イタリア国民全体がそれを許すはずもなく、伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は既に後任として理想の監督は誰かを問うアンケートを実施している。
合計で8万5000票が集まった同紙のアンケートでは、主に4人の名前が挙がっている。
一番多くの票を集めたのは、今年9月にバイエルン・ミュンヘンを解任され現在フリーとなっているカルロ・アンチェロッティ氏。全体の67.5%の票を獲得した同指揮官は、ミランやレアル・マドリーで欧州を制覇するなど実績で言えば申し分のない監督であることは間違いない。本人も「代表チーム?良い話だ」と前向きな姿勢を見せているようだ。
それに続いたのは、全体の22%を獲得した現在チェルシー指揮官のアントニオ・コンテ監督。イタリアのユベントスで一躍名将の仲間入りを果たした同監督は、2014年から2年間イタリア代表を指揮しており、8強入りしたEURO2016では、特異な戦術でスペインを撃破し、W杯王者ドイツをあと少しのところまで追いつめた。イタリア国民の信頼も厚いはずだ。
3位は、揃って5%の票を獲得した現ユベントスの指揮官マッシミリアーノ・アッレグリ監督と現在ゼニトのロベルト・マンチーニ監督。両者ともに、所属クラブとの契約残しているため厳しいとの見方もあるが、どちらも有能な監督であるだけに実現すればイタリア代表にとってプラスになること間違いない。
GKジャンルイージ・ブッフォン、MFダニエレ・デ・ロッシなど、長年イタリア代表を支えてきた重鎮たちがリタイアしていった同代表は、この先どのような道を辿っていくのだろうか。それには、今回の監督人事が大きな影響を与えることになるだろう。
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