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日本代表 7年前

香川に試練。MF長澤和輝の台頭でハリルJでの立場さらに厳しく

日本代表は11月にフランス、ベルギーで強豪ブラジル、ベルギーと連戦。2試合とも敗れたが、収穫もあった。その1つが長澤和輝だ。ベルギー戦で初先発するとハリルホジッチ監督を納得させるパフォーマンス。中盤での序列を一気に覆し、逆にメンバー落ちした香川真司は立場が危うくなった。(取材・文:植田路生【ブルージュ】)

text by 植田路生 photo by Getty Images

「満足している」。長澤を評価したハリルホジッチ監督

ベルギー戦で日本代表デビューを果たした長澤和輝。堂々たるプレーを見せた
ベルギー戦で日本代表デビューを果たした長澤和輝。堂々たるプレーを見せた【写真:Getty Images】

 日本代表は現地時間14日、ベルギー・ブルージュにおいてベルギー代表と対戦し、0-1で敗れた。

 この試合、好パフォーマンスを見せたのが初先発のMFの長澤和輝だ。所属する浦和レッズでの活躍が認められ、欧州遠征で初めてA代表に招集されると、ベルギー戦で中盤の一角として初先発。ハリルホジッチ監督も高く評価した。

「満足している」。指揮官はシンプルに長澤を評価。「たくさん走り、良く守った。あとは攻撃でもっと顔を出してくれば」と攻撃面には注文をつけたが、今後への期待を含んだものだろう。ハリルホジッチ監督が要求する一定以上のレベルに達していると言える。

 実際、守備ではフィジカルの強いベルギーの中盤と対等にわたりあい、ボール奪取するとすぐに的確なパスでスピード感のある攻撃につなげた。テンションの高い試合だったが、十分に戦えることを示した。

 長澤の評価が急上昇すると、中盤の序列に変化が生まれることになる。長谷部誠、井手口陽介、山口蛍はロシアW杯メンバーへほぼ当確の位置につけており、攻撃的な選手の枠は少ない。欧州遠征でまさかのメンバー落ちした香川真司にとっては試練が訪れたと言える。

 ザックジャパンでは絶対的な主力だった香川だが、A代表ではボルシア・ドルトムントのような活躍を見せることができず、ハリルホジッチ監督は何度もテストを行った。だが、結果を出せず、ついにメンバー落ち。少なくとも主力としては考えていないことはたしかだ。

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