「結局、点を取れる選手がいない」「僕が監督だったら岡崎を“9番”に」
ーーこの遠征を通してアピールした選手もいますし、メンバーから漏れて悔しい思いをしている選手もいます。残された時間は少ないですが、日本代表のチーム内での競争は激しくなっていくのでしょうか?
「どうだろうね。長澤は良かったけれど、正直に言えば大迫や浅野はあまりよくなかった。例えば今日、もし今日の浅野にあったようなチャンスがあったら、本田や岡崎なら決めていたかもしれない。W杯ではワンチャンスしかないかもしれない。GK、DF、MFは誰を使うのかほぼわかるけれど、FWはまだわからない。日本はこの2試合で1点しか奪えなかったし、それもコーナーキックからDFがヘディングシュートを決めたものだった。大迫はあまりインパクトがなかったし、それは久保裕也や原口元気、浅野にも同じことが言える。実際、岡崎がストライカーのベストオプションだと思っているけれど、ハリルホジッチ監督はあまり好きじゃないみたいだよね。僕が監督だったら岡崎を“9番”に置く」
ーーストライカーに関して言うと、興梠慎三は出番すらありませんでした。杉本健勇もノーゴール。結論、やはり海外組から選ぶのがベターということになるのでしょうか。
「個人的にはそう思う。結局、点を取れる選手がいないでしょう。それはハリルホジッチ監督もこの遠征で理解できたと思う。むしろできていなかったら困る。本田圭佑も最終メンバーの23人には絶対に入れておいた方がいいと思っている。スタメンで使うかは相手によるけれど、彼はストライカーのポジションもできる。もし本田に今日の浅野のようなチャンスがあったら、ゴールになる可能性はもっと高かったんじゃないかな」
▽語り手:ショーン・キャロル
1985年、イングランド生まれ。2009年に来日。「デイリーヨミウリ」「Jリーグ公式ウェブサイト」などにも寄稿。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーのJリーグ番組出演も。
【了】
★W杯予選まとめはこちら★