世界初の海底道路「関門トンネル」開通
関門海峡の海底には鉄道用、道路用、新幹線用の3本のトンネルが通っている【写真:Getty Images】
3月9日、着工から21年の歳月を費やして建設された「関門トンネル」が開通した。第二次大戦前に鉄道用の海底トンネルが開通していたが、山口県(本州)と福岡県(九州)を結ぶ初めてかつ唯一の道路用トンネルとなった。
1937年に本坑掘削前の試掘が始まり、第二次大戦中の資材不足などで工事の一時中断を挟んで、1952年に工事再開。総工費は当時の金額で約57億円、世界初の海底道路トンネルの誕生となった。関門トンネルは徒歩でも通行可能で、世界的にも珍しい海底トンネルとして知られている。