イタリア代表のダニエレ・デ・ロッシ【写真:Getty Images】
ロシア・ワールドカップ(W杯)欧州予選プレーオフの2ndレグが現地時間の13日に行われ、イタリア代表がホームでスウェーデン代表と対戦。0-0のドローに終わった結果、2試合合計1-0としたスウェーデンが本大会出場権を獲得した。
2006年大会など4度の世界制覇を誇る強豪国イタリアにとってはまさかの予選敗退。1958年大会以来60年ぶりにW杯出場を逃すという異常事態が現実のものとなってしまった。
0-0のまま迎えたスウェーデン戦の後半途中には、ベンチに座っていたベテランMFダニエレ・デ・ロッシがアシスタントコーチと口論する様子も見られた。イタリア複数メディアが伝えるところによれば、デ・ロッシは交代出場に向けてウォーミングアップをするように告げられたが、それを拒否したのだという。
「なぜオレが入るんだ? 引き分けじゃなくて勝たなきゃいけないだろう」とデ・ロッシは声を荒げていたとのこと。FWロレンツォ・インシーニェの方を指し、自分ではなく前線の選手を投入すべきだと主張したようだ。
試合後には、デ・ロッシはイタリア『Rai』のインタビューでその場面について説明した。「ゴールを奪って勝つ必要があると言いたかった。FWが必要だったんだ。監督に対して不満があるわけじゃない。戦術に口を出すのは自分の仕事ではないので申し訳ない」とコメントしている。
結局は指示に従ってウォーミングアップを行ったデ・ロッシだが、試合には出場せず。W杯予選敗退が決まったあと、同選手はこの試合を最後にイタリア代表を引退することを表明した。
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