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日本代表 7年前

大迫勇也、芽生えつつあるエースの自覚。ベルギー戦で見せつけたいストライカーの「迫力」

text by 元川悦子 photo by Getty Images

「ここからW杯に向けてつながる試合に」

大迫勇也
大迫勇也はブラジル戦でも奮闘したが、本当の意味で脅威にはなれなかった【写真:Getty Images】

 背番号15が2017年の国際Aマッチで決めたゴールは、6月のハイチ戦と10月のニュージーランド戦で1点ずつ、合計2点にとどまっている。やはりエースFWとしてこの数字は物足りない。

 代表通算36ゴールの本田、同50ゴールの岡崎慎司(レスター)、同28ゴールの香川真司(ドルトムント)の「ビッグ3」が招集外となっている今、攻撃陣最多の通算7ゴールを誇る大迫勇也は絶対的得点源にならなければいけない。ハリルホジッチ監督からもFWの大黒柱と見なされているからこそ、ゴールという実績を残すことはノルマ。その自覚は誰よりも強いはずだ。

「この試合で今年1年が終わる感じじゃない。ホントにここからW杯に向けてという感じなので、次につながる試合にしたい。しっかりとみんながポジティブに前を向けるように頑張っていきたいです」

 日頃、寡黙な男が珍しく熱い思いを吐露したのも、「自分がやらなければならない」という責任感ゆえだろう。大迫が屈強なFW陣を自ら打開し、得点へと持ち込める力強さを体現できるか否か。日本のベルギー戦勝利、ロシアでの躍進はそこにかかっているといっても過言ではない。

(取材・文:元川悦子【ブルージュ】)

【了】

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