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日本代表 7年前

大迫勇也、芽生えつつあるエースの自覚。ベルギー戦で見せつけたいストライカーの「迫力」

text by 元川悦子 photo by Getty Images

大迫の必死さが勢いもたらすか。ベルギー攻略のカギに

 ベルギーの3バックはレアンドル・デンドンカー(アンデルレヒト)、クリスチャン・カバセレ(ワトフォード)、ヤン・フェルトンゲン(トッテナム)のスタメンが予想されている。3-3のドローに終わった10日のメキシコ戦(ブリュッセル)のローラン・シマン(モントリオール・インパクト)、デドリック・ボヤタ(セルティック)、トーマス・ヴェルメーレン(バルセロナ)の3バックから様変わりするわけだが、今回の組み合わせもそこまで強固な連携があるわけではない。

 全員が身長185cm以上と高さには秀でているものの、敏捷性やスムーズさに欠ける嫌いがあり、そこがまさに日本の突きどころ。ドイツ・ブンデスリーガで屈強なDFと常日頃から対峙している大迫であれば、彼らを背負って時間とスペースを作れるはずだ。

 大迫が時間を作っている間に、浅野拓磨(シュトゥットガルト)や原口らサイドアタッカーが相手アウトサイドの背後を取り、パスを受けるようなコンビネーションが出れば、エースFWが渇望しているゴールにも大きく近づく。今季ケルンでもリーグ戦1得点と物足りなさを覚えている本人にしてみれば、ベルギー戦で浮上のきっかけをつかみたいという切なる思いもあるだろう。

「僕のところでしっかり勝つことができればチャンスも増えてくると思うし、僕もゴールに向かえると思うので、チャンスは広がるんじゃないかと。FWはゴールに向かっていく迫力が一番大事。ペナルティエリアで仕掛けてPKを取るような形でもいい。そういう姿を見せなければ、後ろも勢いづかない。僕らが前で戦うことができれば、チームも勝ちに近づける」と大迫は自らがガムシャラに敵陣に切り込むことで、チーム全体を勇気づけていく覚悟を持っている。

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