日本代表がベルギー戦に向けた前日練習を行った【写真:田中伸弥】
日本代表は現地時間13日、ベルギー・ブルージュにおいて翌日のベルギー代表戦に向けた前日練習を行った。
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の号令の下、選手・スタッフら全員がピッチ中央に集合すると約3分間のミーティング。その後、ランニング、ストレッチなどをこなした。この日は冒頭15分間のみで練習は非公開となった。選手らに笑顔は少なく、親善試合とはいえ緊張感のある雰囲気が漂っていた。
ブラジル戦に出場した長谷部誠は別メニュー調整。明確にどこかを負傷した様子ではなかったが、疲労がたまっていると思われる。ベルギー戦には出場しないことが濃厚だ。
中盤の要として出場してきた長谷部が欠場となると、代役を立てるのか、あるいは新布陣を試すのか。どちらにせよ新たなテストをする機会と言える。指揮官は「2~3人の変更にとどめる」と語っており、これまでの主力選手が軸になるのは間違いない。
ロシアW杯まで7ヶ月と迫り、残されたテストマッチの機会も少ないことを考えると、新布陣を試すのではないか。ベルギーは3バックで、そこに対抗するためには、今まで試してはいない2トップで臨むことも有効だ。
W杯本大会では日本も相手国から研究される。1つの戦い方だけではなく、相手に合わせて柔軟に“プランB”を用いることも必要となってくる。また、長谷部のような負傷者が出れば従来通りの戦い方ができなくなる。戦術的なオプションがないままW杯を迎えるのは非常に危険だ。
数少ないテストマッチ、また貴重な強豪との試合を指揮官はどうとらえるのかーー。ベルギー戦は選手個々の評価はもちろん、チーム全体の戦い方の是非も問われる試合となる。
(取材・文:植田路生【ブルージュ】)
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