サンフレッチェ広島のミハエル・ミキッチ【写真:Getty Images for DAZN】
J1のサンフレッチェ広島は13日、同クラブに所属する37歳のクロアチア人MFミハエル・ミキッチが契約満了に伴い今シーズン限りで退団することを発表した。
U-21などクロアチアの年代別代表の経験もあるミキッチは、2009年に広島に加入。9年間にわたって在籍し、J1で通算221試合に出場して8得点を記録している。外国人選手としてはリーグ歴代8位の出場数を誇る。
「今回の決断に至るまでにさまざまな葛藤がありました」とミキッチはクラブ公式サイトでコメントを述べた。「まだ現役としてプレーできる自信があり、自分を戦力として必要としてくれるチームがある限り、そのチームのために全力で走り続けたいという気持ちが強くありました」と現役続行への意欲を見せている。
広島で過ごした9年間について、「とても充実していました。ペトロヴィッチ、森保監督という素晴らしい指導者の下、才能豊かな選手達と共に魅力的なサッカーで3つのJ1タイトル、2回のFIFAクラブW杯出場など、最高のキャリアを築けたことは忘れられない思い出です」と振り返った。
今季J1は3試合を残し、降格圏の16位に位置する広島は苦しい戦いを強いられている。7月に負傷して以来出場のないミキッチは、「現在のチーム状況でプレーでチームを助けることはできないかもしれません」としながらも、「J1残留に向けて、自分にできることを全て捧げたいと思います」とチームへの貢献を誓っている。
今季ホーム最終戦となる26日のJ1第33節FC東京戦で、ミキッチは試合後にサポーターに向けて直接挨拶を行うとのことだ。
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