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ベルギー代表、日本の分析は二の次? ベテランDF「最初にやるべきことは…」

text by 編集部 photo by Getty Images

ロラン・シマン
ベルギー代表のベテランDFローラン・シマン【写真:Getty Images】

 ベルギー代表のDFローラン・シマンは12日、現地メディアの取材に応じてチームの現状などに言及した。ベルギー紙『Het Nieuwsblad』などがその様子を伝えている。

 現在MLSのモントリオール・インパクトに在籍する32歳のシマンは、10日に行われたメキシコとの親善試合に先発出場した。しかし3-3で引き分けてしまい、望まれていた結果は出ず。国内で批判を浴びている。

 3失点を受けて「僕らのディフェンスは将来的にもっと向上させなければならない」と認めるシマン。だが、「お互いに非難する、あるいはいない者について話すべきではない。批判は正しいが、1つの悪い試合だけで僕について書くことはできない」と述べた。

 ここで「いない者」とされているのは、負傷によってメキシコ戦に出場できなかったトビー・アルデルヴァイレルトやヴァンサン・コンパニ(いずれも招集外)、そしてヤン・フェルトンゲンのことである。

 彼らは現在のベルギー代表において不動のレギュラーだった選手たちで、シマンをはじめメキシコ戦に先発して最終ラインを形成したトーマス・ヴェルメーレンやデドリック・ボヤタは本来ベンチに座ることが多い。ここにきて守備陣の選手層の薄さと彼ら控え組の耐久力の低さが指摘されている。

 ベルギー代表が14日の日本戦で取り組むのは守備の改善になるのだろうか。ケビン・デ・ブライネは「メキシコ戦は守備的すぎた。5人のDFが後ろに引きすぎてMFはさまよってしまった。前線にはボールを持ちたいタレントがたくさんいる」とロベルト・マルティネス監督の採用した戦術に疑問を呈していたが、シマンはあくまで守備の課題解決を優先すべきとの見解を示す。

「日本は僕らの攻撃を待って、カウンターを狙ってくると思うが、僕らが最初に取り組むべき仕事は自分たちの懸念点について。その次に日本のクオリティと弱点を見る」

 日本代表の戦い方は把握しているようだが、視線は自分たちのプレーを改善するところに向けられている。日本の分析は二の次、まずは自分たちの本来の力を取り戻す…そんな感覚で14日の試合に臨んでくるかもしれない。

【了】

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