ブラジル代表のフェルナンジーニョにとって日本戦は重要な意味を持つ【写真:Getty Images】
チッチ監督から10日の日本戦で先発起用を明言されたブラジル代表のMFフェルナンジーニョは、親善試合であろうと一切力を抜くつもりはない。充実の日々を過ごす32歳がブラジルメディア『グローボ』のインタビューに応じた。
ブラジル代表は日本戦で、これまでのロシアW杯南米予選で出場機会の少なかった選手を数人スタメン起用する予定になっている。フェルナンジーニョもその1人だ。同選手が務めるポジションには、レナト・アウグストがメインで起用されていた。
「中盤のパフォーマンス、特にW杯予選の試合では、非常に高いレベルだった。カゼミーロ、レナト・アウグスト、パウリーニョ、コウチーニョ、ウィリアンがいて、ネイマールも自由にプレーして素晴らしいプレーをしていた。動きは激しく、チッチ監督の下で技術的なクオリティに疑いの余地はなく、戦術的で非常によくやっていた」
フェルナンジーニョは自分以外の選手たちがいいプレーを披露していたことを認めている。だからこそ、日本戦でチャンスを得た選手たちの戦いぶりが、チームにとってより重要なものになると理解している。
「役割が変わることはW杯に向けて重要な経験になるか? そうだね。それには2つの理由がある。他の代表チームには、選手のオプションがわずかしかない。どんなにレベルの高いヨーロッパのチームでも、実質的には選手を固定していて、誰かに置き換えるオプションはないんだ(だからブラジルはオプションを作りたい)。
一方、ブラジルには偉大な才能を毎年のように輩出する潜在能力がある。そしてチームの外の選手たちは皆代表になりたがっているのだから、コンスタントに招集されている選手が力を抜いてはならない。同国人には(代表で)プレーする機会があり、自分の居場所を失わないために200%の力を捧げなければならない。フレンドリーマッチだろうと集中力を失わないために重要だ」
最近のフェルナンジーニョはマンチェスター・シティの中盤でアンカーとしてキャリア最高のパフォーマンスを発揮している。「僕は幼少時代から中盤の選手がバランスを取るために不可欠で、ディフェンスとオフェンスの間に必要なバランスがあることを学んだ」という生粋のMFは、日本戦で自らの理想の姿に近づこうとしている。
「2014年W杯王者のドイツ、2010年のスペインなど、最近のチャンピオンにはチームのアイデンティティを表現できる質の高い選手たちがいて、常に大きな意味を持っていた。それが僕のやろうとしていることであり、学んだことを実践しようとしている。僕はいま32歳で、ゲームを読むのに非常にいいレベルに達し、頭脳もよりよく変わってきている。神に感謝したい」
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