西川は代表で再び実力を証明できるか。吉田のパートナーも不透明
サムライブルーの指揮官は最近、23人の最終メンバーに残ることが確実な選手はまだ5人か6人ほどしかいないと話していた。だが、選手たちに緊張感を持たせ続けるために事実を多少歪めているであろうことも考慮に入れれば、ハリルのノートにはおそらく半数ほどの選手の名前がすでに書き込まれていると考えて良いだろう。
川島永嗣、酒井宏樹、吉田麻也、長友佑都、長谷部誠、大迫勇也はおそらく確実。酒井高徳、山口蛍、原口元気もほぼ間違いないところだろう。香川、本田、岡崎も加えれば12人となる。本田はまだペンではなく鉛筆書きかもしれず、11.5人といったところか。それでもまだ11の枠が残っており、膨大な選手たちがその枠を埋めようと争っている。
今回のGK勢の中で目を引く存在はもちろん西川周作だ。3月に行われたW杯予選のUAE戦、タイ戦でベンチ降格を強いられた時以来の代表復帰となった。
31歳の西川は厳しいシーズンを過ごしており、相当に大きなミスもいくつかあった。だがハリルホジッチ監督は、浦和レッズがAFCチャンピオンズリーグ決勝進出を果たす戦いの中での彼のパフォーマンスに好印象を抱いたに違いない。日本代表がアジア2次予選を8試合無失点で戦い抜いた際の正GK(川島と東口順昭も各1試合に出場して無失点)だった彼は、今でもその力を失っていないことを証明したいところだろう。
ディフェンスラインの4人中3人は固まっていると言えるが、吉田麻也のパートナーを務めるセンターバックが誰になるかは全くの不透明。森重真人が不在の状況の中で、槙野智章も昌子源も確固たるポジションを獲得するには至らなかった。彼らのどちらか、あるいは両方が必要な力を備えているのかどうか、ネイマールやロメル・ルカク相手の力試しを通してよく分かることになりそうだ。