監督は香川らを熟知。深読みするべきではない欧州遠征メンバー
間近に迫ったブラジル、ベルギーとの親善試合に向けたニュースの大半は、香川真司、本田圭佑、岡崎慎司をメンバーから外すというヴァイッド・ハリルホジッチ監督の決断に集中している。これまで不動の存在だったトリオが来年夏のW杯メンバーからまさかの落選となるのかどうか、という疑問が急速に勢いを増している。
日本の誇る3人のビッグネームの不在はもちろん注目に値することではあるが、この2試合に向けたハリルホジッチ監督のメンバー選考について深読みしすぎることは避けた方が良いのかもしれない。指揮官は香川、本田、岡崎に何ができるか、そして何ができないかをすでに把握している。トップレベルのリーグで安定して好プレーを続けている2人のシンジに関しては特にそうだ。
本田に対しては3人の中でも特にクエスチョンマークがつけられていることは間違いない。過去1年間で代表チームにおける中心的な役割を失ってしまい、今年夏に予想外の移籍先として選んだパチューカでも、まだメキシコリーグに完全に馴染みきれてはいない。
だがハリルホジッチはやはり、本田がチームに何をもたらすことができるか、何をもたらすことができないかを理解している。来年のロシアでも上位進出が予想される2ヶ国を相手として当落線上の選手たちをテストできる機会となる今回の試合に向けて、本田に地球半周の移動を強いることにほとんど意味はないと言えそうだ。