フットボールチャンネル編集部が提言する日本代表のブラジル戦スタメン案。
日本代表は10日、国際親善試合でブラジルと対戦する。
ロシアW杯で結果を残すためにも、強豪2ヶ国と激突する今シリーズは貴重な実戦の場だ。選手起用を含め様々なトライをすると思われるが、1戦目となるブラジル戦でヴァイッド・ハリルホジッチ監督はどのようなメンバーで臨むのだろうか。
GKは川島永嗣が有力。指揮官からの評価も高く、今なおハリルジャパンの守護神として活躍している。世界最高レベルのチームを相手にどのようなパフォーマンスを見せるか、注目だ。
最終ラインは酒井宏樹、吉田麻也、昌子源、長友佑都。現在の日本代表の4バックでは、この面々がファーストチョイスだろう。試合中、一対一を強いられる場面は何度かあると思われるが、そこでいかに対応できるか。また、そうした局面を作られないためにも後ろからのコーチングで仲間を動かしたいところだ。
中盤は長谷部誠がアンカー、インサイドハーフに山口蛍と井手口陽介。長谷部は膝の状態が決して万全とは言えないが、世界と渡り合うにはキャプテンの存在は不可欠。ブラジルに対してこの中盤の構成が機能すれば、収穫は大きくなる。
山口、井手口にまず求められるのは守備。だが、相手を待ち受けるような守り方だけではいつかは崩される。行ける時は鋭くアプローチをかける場面も欲しい。彼らのアグレッシブな姿勢は重要なポイントとなるのではないか。
香川真司が選外となったため、今シリーズで10番を背負うことになったのが乾貴士だ。卓越した技術はチームナンバーワンと言えるが、ポジショニングが良く、戦術的なプレーも難なくこなすことができる。右のアタッカーには浅野拓磨を推したい。堅守速攻の形で多くなるゲームで、彼のスピードをチームとして活かしたい。
CFは大迫勇也。彼が最前線でボールを収めてくれるから、周囲は思い切って前に出ることができる。ブラジル相手にもこれまでと同じようなプレーができれば、守勢に回るであろうチームを助けることにも繋がる。
今回挙げたメンバーは、W杯出場を決めたホームでのオーストラリア戦の11人である。ポゼッションは譲りつつ要所で得点を重ねて2-0で勝利したあの試合は、結果を出すための最善の策だった。ハリルジャパンとして理想的な試合運びだったはずで、相手のレベルが数段上がる本大会でもあの戦い方はベースとなるだろう。
ロシアでの躍進を目指す上で、今回のブラジル戦はハリルジャパンの未来を占う大事な一戦となる。どのような結果になるとしても、オーストラリア戦のメンバーで挑み、チームの現在地を知るべきだ。
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