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ヘディングと認知症の関連が心配な元英代表FW「記憶力に問題がある。研究を進めるべき」

text by 編集部 photo by Getty Images

アラン・シアラー
ヘディングで多くのゴールを決めたアラン・シアラー氏【写真:Getty Images】

 元イングランド代表のアラン・シアラー氏は、ヘディングと認知症の関連についての研究が進むことを望んでいる。英紙『デイリー・ミラー』が、同氏のコメントを伝えた。

 プレミアリーグで通算260ゴールを挙げたシアラー氏は、現在47歳。今年夏、ヘディングと認知症の関連を調べることが伝えられていた。

 現役時代にヘディングで46ゴールを決めている同氏は、「検査結果は気が狂うようなものだった。私は記憶力が悪い。理由は聞いていないから分からないが、記憶力が悪いんだ」と告白し、こう続けた。

「プロのサッカー選手として生きると、私のように膝や足首、腰に問題が起こることは想定内だ。しかし、サッカーをすることが脳の病気につながるとは思わない。だから、研究が進まなければいけない」

「十分に研究が進んでいるところはどこにもない。当局は何か答えが出ることを嫌っている。目を背けていても、追いつくものではない。サッカー界は認知症の元選手を見なければいけない。現役を終えた選手のこのような感覚に終止符を打たなければならないね。サッカーはタフなゲームで、素晴らしいゲームだ。それを“殺人のゲーム”にしてはいけないんだ」

 イングランド代表の1966年ワールドカップ優勝メンバーのうち、現在も存命しているのは9人。うち3人が認知症だという。最近では、元アイルランド代表のケビン・ドイルが頭痛を理由に現役引退を決断した。

 イングランドサッカー界のレジェンドの発言で、研究は進むだろうか。

【了】

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