パリ・サンジェルマンのアンヘル・ディ・マリアとルーカス・モウラ【写真:Getty Images】
パリ・サンジェルマン(PSG)はファイナンシャル・フェアプレー(FFP)規定の違反を回避するため、1月の移籍市場でMFアンヘル・ディ・マリアとMFルーカス・モウラの2選手を売却することを考えているという。英紙『デイリー・メール』が7日付で伝えた。
PSGは今年夏の移籍市場で、サッカー界の移籍金の史上最高額となる2億2200万ユーロ(約293億円)を支払ってバルセロナからFWネイマールを獲得。また、モナコから買い取りオプション付きレンタルで獲得したFWキリアン・ムバッペを完全移籍させるため、来夏には1億8000万ユーロ(約237億円)を支払うことが見込まれる。
これらの超大型補強により、欧州サッカー連盟(UEFA)がクラブの健全経営のため定めたFFPの基準を満たすことができるのかどうかという疑いの目も向けられている。先月UEFAからの聴取を受けたPSGに対しては、違反を免れるために7000万ポンド(約104億円)相当額の収入を得ることが必要だという通告が下される見通しだという。
指定された金額を捻出するため、PSGは2人の選手の売却を考えているとみられている。ディ・マリアは今季リーグアンで12試合中8試合の出場にとどまっており、先発は6試合のみ。ルーカスは交代での短時間出場が4回あるのみだ。
PSGが必要とする金額を支払えるクラブとしては、プレミアリーグ勢が移籍先の候補になるとみられている。ディ・マリアに関しては夏の移籍市場でバルセロナが獲得に迫っていたとの報道もあるが、1月の移籍市場では何らかの動きがあるのだろうか。
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