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日本代表 7年前

ハリルJの人選が変わってきた理由。次善策で必要になった人材の特徴

11月10日のブラジル戦、14日のベルギー戦と、欧州遠征で“格上”との試合に臨む日本代表。予選を通じて「堅守速攻」と「デュエル」を重視してきたが、この戦術がどこまで通用するのかを測るうえで重要なテストマッチとなる。11月6日発売の『フットボール批評issue18』では日本代表の現状と課題を分析し、予選を振り返りながらハリルホジッチ監督の“思惑”を探った。その中から、一部抜粋にて紹介する。(文:西部謙司)

text by 西部謙司 photo by Getty Images

「ポゼッションのみでは意味がない」。次善策としての堅守速攻

ヴァイッド・ハリルホジッチ
日本代表を率いるヴァイッド・ハリルホジッチ監督【写真:Getty Images】

 ロシアワールドカップ予選、日本は2次予選から出場しているが2次も3次(最終予選)も緒戦でつまずいている。2次予選はシンガポールにホームで0-0、3次はUAEにやはりホームで1-2の黒星。どちらもポゼッションで上回り、多くのチャンスも作っていた。

「ポゼッションのみでは全く意味がありません」(ハリルホジッチ監督)

 まさにそのとおりの試合だったわけだ。もちろんポゼッションが高いから点がとれなかったのではなく、引いている相手を崩す力とチャンスを決める力が足りなかったのが原因である。

「モダンサッカーではゲームプラン、ゲームコントロールといったものに、ちゃんと合わせて準備しないといけません」(ハリルホジッチ監督)

 ということでゲームプランは変更された。引かれるのがわかりきっている相手に対して、それに合わせた準備はしたはずである。しかし準備といってもわずか数日の話。急に決定力が上がるわけではない。相手に引かれたら崩せないし点もとれないとわかったので、そのプランは変更されたわけだ。

 次善策はいわゆる堅守速攻だった。相手にはある程度ボール持たせ、そのかわり堅固な守備で迎撃して速攻を繰り出すという戦い方である。攻撃は速攻がメインなので、相手に引かれてしまう遅攻より攻めやすい。そのかわり相手に攻められるので守備が強くなければならない。

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