「ポゼッションのみでは意味がない」。次善策としての堅守速攻
ロシアワールドカップ予選、日本は2次予選から出場しているが2次も3次(最終予選)も緒戦でつまずいている。2次予選はシンガポールにホームで0-0、3次はUAEにやはりホームで1-2の黒星。どちらもポゼッションで上回り、多くのチャンスも作っていた。
「ポゼッションのみでは全く意味がありません」(ハリルホジッチ監督)
まさにそのとおりの試合だったわけだ。もちろんポゼッションが高いから点がとれなかったのではなく、引いている相手を崩す力とチャンスを決める力が足りなかったのが原因である。
「モダンサッカーではゲームプラン、ゲームコントロールといったものに、ちゃんと合わせて準備しないといけません」(ハリルホジッチ監督)
ということでゲームプランは変更された。引かれるのがわかりきっている相手に対して、それに合わせた準備はしたはずである。しかし準備といってもわずか数日の話。急に決定力が上がるわけではない。相手に引かれたら崩せないし点もとれないとわかったので、そのプランは変更されたわけだ。
次善策はいわゆる堅守速攻だった。相手にはある程度ボール持たせ、そのかわり堅固な守備で迎撃して速攻を繰り出すという戦い方である。攻撃は速攻がメインなので、相手に引かれてしまう遅攻より攻めやすい。そのかわり相手に攻められるので守備が強くなければならない。