デイビッド・モイーズ氏は監督業復帰の日を待ち続けている【写真:Getty Images】
かつてエバートンやマンチェスター・ユナイテッド、レアル・ソシエダ、サンダーランドなどを率いてきたデイビッド・モイーズ氏は現在無職となっている。しかし、監督業への意欲は全く衰えていないようだ。
カタールに本拠地を置き欧州各国でもサービスを提供しているテレビ局『BeINスポーツ』で、現地時間4日のウェストハム対リバプールの試合後に「私は常に、適切な機会が来て、興味をそそられればクラブでの監督業に戻りたいと言ってきた」と、現場での指導復帰を望む発言を残した。
これは現在プレミアリーグで18位に沈むウェストハムの監督交代が噂されていることにともなう発言だったが、モイーズ氏は「ウェストハムとはコンタクトを取っていない」と即座の監督就任を否定している。
とはいえロンドンに本拠地を置く名門が「困難な状況にいる」のは、モイーズ氏も十分に理解している。「私自身も同じような状況だったことがあるし、スラベン(・ビリッチ=ウェストハム監督)が現在それを経験しているのも知っている。彼はこの状況が嫌に違いないし、できる限り早く結果が出るのを待っている」と、ウェストハムの置かれた状況に理解を示した。
それでも監督業への気持ちは捨てきれない様子で、「もし(ウェストハム監督の座に)空きが出るなら『イエス』だ。現時点で空きはないが…」と本音がポロリ。プレミアリーグのクラブに“逆オファー”を送った形になった。
500試合以上を率いたエバートンの監督を退任して以降、マンチェスター・ユナイテッド、レアル・ソシエダ、サンダーランドと、どのクラブでの挑戦も失敗に終わっていたモイーズ氏。
「私が(監督業に)戻るということは、他の監督が職を失わなければならないことを意味する。それは誰も望まない」と、プロクラブの監督を仕事にする難しさを語ったが、今年5月に2部降格が決まったサンダーランドの監督を辞任して以来の復活の日は近いかもしれない。
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