レアル・マドリー戦で2得点を挙げたトッテナムのMFデリ・アリ【写真:Getty Images】
チャンピオンズリーグ(CL)のグループステージ第4節が現地時間1日に行われ、トッテナムが昨季王者レアル・マドリーを3-1で下した。
マドリーをホームに迎えたトッテナムは27分にデリ・アリのゴールで先制すると、56分にも21歳の若武者が追加点を挙げる。さらに65分にデリ・アリとハリー・ケインのお膳立てからクリスティアン・エリクセンがとどめの3点目を奪った。
反撃をクリスティアーノ・ロナウドの1点に抑えたトッテナムは、前節アウェイでのマドリー戦を1-1で終えており、グループステージのホーム&アウェイで昨季王者に勝利を与えなかった。この結果、グループ内一番乗りで決勝トーナメント進出を決めている。
2ゴールの活躍を披露したデリ・アリは、試合後に『BTスポーツ』のインタビューに対して自分たちが王者マドリーに勝ってグループステージ突破を決められると「予想していた」と語った。
「僕らは非常に素晴らしいパフォーマンスを見せた。ゲームプランは行き詰まったけれど、多くのチャンスを作った。今日はもっとできたと思う。それでも結果にはとても満足しているよ」
勝利とゴールという結果は、デリ・アリ個人としても重要だった。同選手は昨季のヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメント1回戦の2ndレグ、ヘント戦で悪質なタックルを繰り出し一発退場になっていた。
その処分はUEFA主催大会3試合の出場停止だった。トッテナムは決勝トーナメント1回戦でEL敗退となっていたため、デリ・アリは今季のCL開幕から3試合に出場できていなかった。
「チームは僕が出場停止の間、素晴らしいパフォーマンスをたくさん見せていた。僕に先発のチャンスを与え、後押ししてくれた監督には感謝している」
デリ・アリは英『トークスポーツ』のインタビューで、トッテナムのマウリシオ・ポチェッティーノ監督への感謝を繰り返した。「とてつもなく大きな自信が僕らを押し上げている。昨年は明らかに失望の残る大会だったけれど、僕たちはそこから多くのことを学んだ。次の試合をただただ楽しみにしてるし、今の僕たちはそれに勝てると思っている」と、あふれる意欲と自信を口にした21歳は周囲からの確かな信頼を感じて躍動している。
【了】