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鈴木啓太氏、ACL決勝に挑む古巣・浦和にエール「攻撃を抑えてでも失点しないことが大事」

text by 編集部 photo by Editorial Staff

鈴木啓太
ACL決勝に臨む古巣・浦和レッズにエールを送った鈴木啓太氏【写真:編集部】

 元日本代表の鈴木啓太氏が、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝に進出した古巣の浦和レッズにエールを送った。

 鈴木氏は、サミー株式会社が発足させた小学校低学年~中学年の子供たちを主な対象とした育成プロジェクト『SAMMY SOCCER PROJECT』のクリニックコーチに就任。同プロジェクトのアンバサダーにはオランダ・エールディビジのSCヘーレンフェーンに所属するMF小林祐希、オフィシャルサポーターには足立梨花さんが起用された。

 浦和はACL準決勝で圧倒的な攻撃力を誇る中国の上海上港に2戦合計2-1で勝利し、Jリーグ史上初となる同大会優勝を遂げた2007年以来となる決勝進出を決めた。決勝ではサウジアラビアのアル・ヒラルと対戦する。

 2015年に現役を引退するまで浦和一筋でプレーしてきた鈴木氏は、「上海上港戦は自分の試合よりも緊張した。レッズはやらなければならないことがはっきりしていたし、しっかりと対策も出来ていた。(アウェイでの)第1戦を観たときに、勝ち上がれると思った」と準決勝の2試合を振り返った。

 2007年の決勝戦ではキャプテンマークを巻いて優勝トロフィーを掲げた鈴木氏。現在もチームに所属する阿部勇樹や平川忠亮に加え、ポンテ、ワシントン、田中マルクス闘莉王、永井雄一郎らを擁して優勝した当時のチームと現在のチームは「まったく違うチーム」とする一方で、共通点についても言及している。

「(現在のチームは)堀(孝史)さんが監督になってから『割り切る』ということが出来てきている。2007年のチームも『割り切る』ということが得意なチームだったし、自分たちが出来ることと出来ないこと、チームの強みを理解していた。今のチームも勝ちパターンを構築出来てきているし、当時のチームと似てきている」

 浦和は今月19日にアウェイ、同25日にホームの埼玉スタジアムで決勝戦を戦う。優勝すればクラブとして10年ぶり、日本勢としても9年ぶりのアジア制覇となるが、鈴木氏は決勝に臨む古巣に対してアドバイスを送った。

「失点しないことがものすごく重要になる。自分たちの攻撃を抑えてでも失点しないことが大事。(ACLでの)1点の重みはリーグ戦の重みとは全く違う。第2戦をホームで戦えることを考えればアウェイゴールを取りにいくことも大事だと思うけど、失点をしないことがキーになる」

【了】

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