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香川真司 7年前

香川真司とドルトムント、それぞれにとっての“決戦”。CLの1試合が持つ重要な意味

text by 本田千尋 photo by Getty Images

香川は先発出場か。論拠になる“ある法則”

 もし1日のAPOEL戦で“原点”を取り戻し、勝利を収めることができれば、ひとまず現行の[4-3-3]で問題はないということになる。グループHの第4戦は、守備が壊滅した前の試合から立て直すだけでなく、もう1度“自分たちのサッカー”の正当性を証明できるかが問われる“決戦”なのだ。また、同グループのトッテナムとレアル・マドリーに勝ち点6差で離されてしまった今では、3位の座を巡る争いでもある。

 ハノーファー戦の後で、香川真司は気を引き締めた。

 「チャンピオンズリーグは、次は久しぶりのホームなんでね、絶対勝って必ず、次に繋げたいと思います」

 シーズンの行方を占う重要なAPOEL戦で、背番号23が先発する可能性は高そうだ。ベンチスタートし、後半開始から45分間出場したハノーファー戦の後で、香川は「今の現状1試合出たら次は確実にベンチになっている」と言及。裏を返せば、10月の5試合でベンチスタートした次の試合は先発出場となっている。

 その規則性に従えば、1日の試合で香川は先発ということになる。何よりマリオ・ゲッツェやゴンサロ・カストロが先発したとしても、チームが上手く回っていない現状を踏まえれば、再びチャンスは巡ってきそうだ。10月30日付の『キッカー』紙も、APOEL戦での香川の先発を予想する。

「自分としては頭から次出れるように、いい準備をするだけですね」と語っていた香川。11月に欧州遠征を実施する日本代表のメンバーに選ばれなかったことも踏まえれば、その価値を改めて証明していく意味でも、“決戦”となりそうだ。

(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)

【了】

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