ナポリのマウリツィオ・サッリ監督【写真:Getty Images】
アトレティコ・マドリーは、ディエゴ・シメオネ監督が今シーズン限りで退任する場合の後任候補として、ナポリのマウリツィオ・サッリ監督をリストアップしているという。イタリア『プリマート・ナツィオナーレ』が31日付で伝えた。
2012年1月からアトレティコを率い、2度のチャンピオンズリーグ決勝進出や2013/14シーズンのリーガエスパニョーラ優勝など大きな成功を収めてきたシメオネ監督。今年9月には、残り1年までとなっていたアトレティコとの契約を2020年まで延長している。
だが、その成功ゆえに他のビッグクラブからの関心も強い。シメオネ監督のサイクルが予定よりも早く終了を迎えることになるのであれば、アトレティコはサッリ監督の招へいを検討するとの見方が伝えられている。
今季セリエAでナポリを首位快走に導いているサッリ監督は、現在「欧州でサッカーの質が最も称賛されている監督の一人」だとされており、他にも関心を示しているクラブは多いという。このまま今季のスクデット(セリエA優勝)を獲得することができれば、それを置き土産としてナポリを去る可能性もあるとみられている。
シメオネ監督と同じく2020年までの契約を残すサッリ監督には、800万ユーロ(約10億5000万円)の契約解除金が設定されている。だが年俸はシメオネ監督の600万ユーロ(約7億9000万円)に対して170万ユーロ(約2億2000万円)と低く、アトレティコはシメオネ監督の高額年俸から“解放”されることで問題なく契約解除金を支払えると予想されている。
サッリ監督が去った場合のナポリの新監督候補としては、現チェルシーのアントニオ・コンテ監督や元フィオレンティーナ監督のパウロ・ソウザ氏の名前が挙げられている。一方でスペイン『アス』紙は、サッリ監督の招へいが実現しない場合のアトレティコの「プランB」候補としてもコンテ監督の名前を挙げている。
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