日本代表のハリルホジッチ監督(左)はブラジル代表のエースFWガブリエル・ジェズス(右)を絶賛した【写真:Getty Images】
日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は31日、来月10日のブラジル戦と同14日のベルギー戦に向けた招集メンバーを発表した。
欧州遠征最初の対戦相手は指揮官が「ゲームを読む理解力に優れている」と分析するブラジル代表である。
ハリルホジッチ監督は「ブラジルの3人のアタッカーを抑えなければならない。ドリブルの本当に素晴らしい選手がいますね。ネイマール、(ガブリエル・)ジェズス、ウィリアン、コウチーニョ、小さいけれども速い選手ですね。リズムの変化、方向転換、それから突破、全部うまいですよね。どのように彼らを抑えるか」と、王国ブラジルの警戒すべきポイントを挙げた。
フィジカルの強い中盤にも言及したが、アタッカー陣の中で最も重要な選手に挙げられたのはマンチェスター・シティに所属するガブリエル・ジェズス。20歳にしてブラジル代表の最前線に君臨する次世代のエースである。
ハリルホジッチ監督はG・ジェズスについてこう述べる。
「ジェズスは20歳ですが、私は世界で一番上手いアタッカーだと思います。身長174cmくらいですよね(登録は175cm)。(最終ラインの)背後で垂直にもボールを受けられるし、びっくりするのはクロスにも合わせられるんですよね。大きくない選手なのに必ず合わせにきますから。止まったプレーをしない、常に少し動きながらやっています。
つまり本当にハイレベルなクオリティを備えた選手です。彼を抑えるのにしっかり話し合いながら守っていかなければならない。彼は本当にチャンスをたくさん作りますから、それをやらせてはいけないと思います。しかも守備でもプレッシャーをアグレッシブにかけてきますから、20歳でもうこんなにいいプレーができるんだという選手ですね」
ガブリエル・ジェズスはブラジル代表で11試合にしか出場していないが、得点数は「7」と驚異的な成績を残している。日本の守備陣はハリルホジッチ監督が「世界で一番上手い」と語るストライカーだけでなく、ネイマールやコウチーニョ、ウィリアンといった強力な選手達を備えるブラジルに対抗できるだろうか。
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