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長友佑都 7年前

長友佑都、体現される充実ぶり。前半苦しむも後半に立て直し、確信があればこその修正力

30日、セリエA第11節の試合が行われ、インテルはヴェローナに2-1で勝利した。第8節のミラノダービー以降、メンバーが固まりつつあるネッラズーリにあって、長友佑都は5試合連続で先発出場。前半こそ苦しんだものの、後半には堅実なプレーを披露した。難しい状況から立て直せるところに、ここ最近の充実ぶりが現れていると言えそうな一戦であった。(取材・文:神尾光臣【イタリア】)

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

前半こそミスが多かったが…。試合のなかで修正できる充実ぶり

インテルの長友佑都。ヴェローナ戦で5試合連続スタメンとなった
インテルの長友佑都。ヴェローナ戦で5試合連続スタメンとなった【写真:Getty Images】

【ヴェローナ 1-2 インテル セリエA第11節】
【得点者】
36分 0-1 ボルハ・バレホ(インテル)
59分 1-1 ジャンパオロ・パッツィーニ(ヴェローナ)
67分 1-2 イヴァン・ペリシッチ(インテル)

「最初のうちはチームの安定性を模索しなければならなかった。だが今この選手たちは、試合に出る資格があることを証明してきた。問題がないのなら、この11人をわざわざ変える理由はない」

 エラス・ヴェローナ戦の前日の29日、インテルのルチャーノ・スパレッティ監督は記者会見でこのように語り、第8節ミラノダービー以降に固まったメンバーへの信頼を明らかにした。

 その中には当然、左サイドバックの定位置を手中にしている長友佑都も数えられている。今季は左にダウベルト、また右にジョアン・カンセロとサイドバックには大型補強がなされたが、「彼らはまずイタリアのサッカーに順応しなければならないし、長友も(ダニーロ・)ダンブロージオもいいプレーをし続けて来た」と指揮官は評価を口にする。

 実際長友は説得力のある内容のプレーを披露し、チームの結果に結び付けてきた。日々のトレーニングと節制でコンディションを上げ、練習を通して戦術を吸収、そしてピッチ上で成果を発揮する。最近の試合では攻守両面でのキレと高い集中力を見せ、前節サンプドリア戦では交代の際にスタンドからスタンディングオベーションで迎えられた。

 そして彼は、エラス・ヴェローナ戦でも先発フル出場。前節ほどに内容は良くはなく、むしろ前半はミスも多かった。しかし今回はそれをきちんと試合の中で修正し、内容を堅実にまとめたところに、プレーの質の向上とコンディションの充実ぶりが現れていた。

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