ドルトムントU-17に所属する12歳のユスファ・ムココ【写真:Getty Images】
ドルトムントの下部組織(U-17)に所属する12歳のFWユスファ・ムココが、現地時間29日に行われたMSVデュースブルクU-17戦で2得点決めた。これにより、U-17デビューから約2ヶ月で今季の合計ゴール数が23となっている。(11試合に出場)
ムココは、2004年11月にカメルーン人の両親から生まれたドイツ国籍を持つ少年。11歳にしてザンクト・パウリのU-15カテゴリーでチームの中心としてゴールを量産し、昨年5月にドルトムントへ移籍した。
ドルトムントでもU-15チームでプレーすることになったムココは、21試合で33ゴールを記録する活躍を見せている。今季からはさらなる飛び級でU-17チームに引き上げられた。U-16ドイツ代表としてもデビューを果たしており、現在までに4試合出場で3得点を決めている。
ただ、あまりにも爆発的な活躍を見せているムココに年齢詐称疑惑が浮上した。12歳とは思えないほどの体躯と筋肉の持ち主であること、同選手が交際していた相手女性が18歳であること。そして同選手の実年齢を証明するための身体テストを父親が拒否し続けていることなどが理由だ。
一時は年齢詐称疑惑により冷たい視線を向けられていたムココ。しかし、今となっては例え12歳でなくとも関係なしに凄いという評価に変わってきている。スペイン紙『アス』は29日、ムココの活躍を報じると共に「彼のライバルたちは12歳でないと言っているが、彼はゴールを量産しリーグを破壊している」とコメント。
例え実年齢が17歳だったとしても、U-17の試合でこれほどの活躍を見せる選手はほとんどいない。今やドイツ紙だけでなく、スペイン紙や英紙など、世界各国のメディアが手放しで褒めるようになった。もはや、年齢詐称疑惑を抜きにしても実力は本物だと言えるだろう。
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