ルーマニア国旗【写真:Getty Images】
現地時間24日に行われたルーマニアカップの試合で、義手を装着した選手がプロとして初の公式戦出場を果たした。英紙『ミラー』が伝えている。
デビューを果たしたのは、ルーマニア3部のペトロルル・プロイェシュティに所属する18歳のコスミン・ランブル。2部のCSミオヴェニと対戦したカップ戦の試合に81分から交代で出場した。
ランブルは10年前、8歳の時にトラックに轢かれる事故で左手を失ったとのこと。だがサッカー選手になる夢を諦めることはなく、練習を続けてプロに上り詰めることに成功した。
「家に帰ろうとしていたところでトラックが突っ込んできて、倒れ込んで車の下に入ろうとした。酷い痛みを感じたけど意識はあって、病院へ連れて行かれた」とランブルはルーマニアメディアに事故を振り返っている。
「サッカーを再開してから、新しいことを学び始めた。特に、片手だけで体を支える倒れ方だ。簡単ではなかったけど泣くことはなかったよ。足をボールに乗せてしまうことも、今までより激しく当たられることも怖くはない。サッカーはそういうものだからね」
【了】