リオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウド【写真:Getty Images】
UEFA公式サイトは27日、レアル・マドリーのFWクリスティアーノ・ロナウドとバルセロナのFWリオネル・メッシがまだ塗り替えていない記録を紹介した。
しばらく世界最高のサッカー選手の座を争っている2人は、さまざまな記録を塗り替えてきた。しかし、そんな彼らにもまだ届いていないものがある。ヨーロッパの大会におけるC・ロナウドとメッシの記録をUEFA公式サイトが分析した。
まずは決勝での得点数だ。ヨーロッパカップ戦の決勝での最多得点者は、元レアル・マドリーのアルフレッド・ディ・ステファノ氏とフェレンツ・プスカシュ氏の7得点。メッシは2009年と2011年の2得点で、C・ロナウドは2008年、2014年(2得点)、2017年の4得点だ。
C・ロナウドは5回決勝の舞台を経験している。これはディ・ステファノ氏より2回少なく、フランシスコ・ヘント氏(元レアル・マドリー)とパオロ・マルディーニ氏(元ミラン)より3回少ない。
同サイトが2つめに挙げたのは、複数クラブでの成功だ。長く同じクラブでプレーしている2人にはほとんど関係のない記録だが、元オランダ代表のクラレンス・セードルフ氏はチャンピオンズリーグを3つの異なるクラブで優勝した。アヤックス、レアル・マドリー、そしてミランで2回ビッグイヤーを掲げている。現在マンチェスター・ユナイテッドでプレーしているFWズラタン・イブラヒモビッチは、6つの異なるクラブでCLに出場、得点を記録した選手だ。
C・ロナウドはマンチェスター・ユナイテッドでもレアル・マドリーでもCL決勝でゴールを挙げた。ただ、セードルフの記録に並ぶためには移籍が必要である。
これから塗り替える可能性があるのは、最年長記録だ。CL決勝の最年長得点者はマルディーニ氏で、36歳と333日。ミランのレジェンドはリバプールと対戦したこの決勝でもう一つ記録をつくっており、開始53秒のCL決勝最速ゴールを挙げている。CL最速ゴールは元オランダ代表のFWロイ・マカーイ氏がバイエルン・ミュンヘン在籍時の2007年に記録した10.12秒となっている。
ガラタサライの元フランス代表FWバフェティンビ・ゴミスは2011年、リヨン時代に8分間でハットトリック達成という最速記録をつくった。多くのゴールを決めている2人でも、このレコードはなかなか難しいかもしれない。
より可能性があるのは、欧州カップ戦1シーズンでの最多記録だろうか。こちらはコロンビア代表FWラダメル・ファルカオがポルト時代に達成した1シーズン18得点というのが記録である。ファルカオは17得点を挙げてヨーロッパリーグの得点王になった。予選でも1ゴールを決めており、計18得点だ。メッシは2011/12シーズンに14ゴールを記録、C・ロナウドは2013/14シーズンに17ゴールを記録した。
2人はこれからどのような記録を塗り替えていくだろうか。
【了】