ベンチメンバーも歓喜の輪に加わったその直後に…【写真:Getty Images】
現地時間25日のセリエA第10節で、最下位のベネベントに悲劇が起きた。カリアリ対ベネベントの一戦は、「両チームにとって忘れがたい試合になった」と伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が伝えている。
2部から1部に初めて昇格したベネベントは、セリエAの壁にぶつかっている。開幕から9試合を戦って全敗。勝ち点はゼロだ。
そんな中で迎えたカリアリとのアウェイゲーム。この日も立ち上がりに先制を許す厳しい試合展開で、0-1のまま後半アディショナルタイムに突入した。そのアディショナルタイムにPKを獲得すると、FWピエトロ・イエンメッロが決めて1-1。土壇場で追いつき、クラブ史上初のセリエAでの勝ち点を確信した。
だがその直後、カリアリはFWレオナルド・パボレッティがスーパーなヘディングシュートを決めて勝ち越しに成功。ベネベントを天国から地獄へ突き落としている。
2015/16シーズンに3部から2部に昇格したベネベントは、昨シーズンのセリエBで5位になり、プレーオフで勝ち上がってセリエAに初昇格した。カリアリはセリエA5連敗中でベネベントにとっては勝ち点を得るチャンスのはずだったが、またして敗戦。次節はラツィオ、その次はユベントスと強敵が待っており、今後も厳しい戦いを強いられそうだ。
今季のヨーロッパ主要リーグで開幕から勝ち点ゼロが続いているのはベネベントのみ。すでに監督を解任し、セリエAの連敗記録も塗り替えた。そろそろ連敗を止めたいところだ。
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