開幕2連続引き分けのリバプールも3戦目で大勝
リバプールは、他のプレミア勢がCL2連勝スタートを切る中で2引分けに終わっていた。メディアでは、復帰1年目では仕方がないという見方もされていた。それが、格下を確実に叩いた3節では、チャンスを物にしきれずにいた前節までとは別人のような大量得点。得失点差でグループE首位となっている。
只でさえ、欧州での血統ではプレミア随一のリバプールの勝利には国内が沸くが、2得点のモハメド・サラーが、フィリッペ・コウチーニョ頼みというチームの印象を変えつつある事実も周囲の評価を更に高めた。
就任2年目の今夏、ペップ・グアルディオラ監督の思惑通りに補強が進んだシティは、美しく、かつ切れ味鋭い攻撃を披露するようになった。計6選手が絡んだ先制ゴールがその好例だ。
2点目は、少なくとも国内では「ワールドクラス」とする評価が定着した感のある、ケビン・デ・ブルイネが完璧なラストパスで演出している。2点のリードを奪った前半の30分間に、セリエAで首位を争う相手を見事に攻め崩したシティの攻撃に耐えられるチームが、いかに欧州最高峰の戦場とはいえどれだけいることか。
続く18日のカードでは、グループCのチェルシーが際どくローマ戦での逆転負けを回避し(3-3)、グループAのマンチェスター・ユナイテッドがベンフィカ戦で辛勝にとどまってはいる(1-0)。
しかしながらチェルシーは、アントニオ・コンテ監督が「層が薄い」と嘆くチームから、故障中のボランチのエンゴロ・カンテ、右ウィングバックのヴィクター・モーゼスらが怪我で抜けていた。
それでも、終盤にリードを許した5分後に追いついた気骨が前向きに受け止められた。同点ゴールを決めたのは、足首の怪我も癒えて個人的には好調なエデン・アザール。結果を伝える『サン』紙の第1面には、笑顔でペロッと舌を出し、小柄なチャンスメイカーには珍しいヘディングを決めた頭を指差すアザールの写真があった。