本田圭佑がメキシコで初めての1試合2得点【写真:Getty Images】
【パチューカ 5-0 サカテペク コパMXラウンド16】
コパMX(メキシコカップ)の決勝トーナメント1回戦が現地時間25日に行われ、パチューカと2部のサカテペクと対戦した。
パチューカの本田圭佑は公式戦4試合連続の先発出場で右サイドMFに入った。21日のリーグ戦・プレブラ戦から中3日という厳しい日程だが、スタメンの変更は4人のみ。格下相手のカップ戦ながら本田以下、多くの主力とともに試合開始からピッチに立った。
序盤はボールを支配してゴールに迫るものの、パチューカは本田のコーナーキックから生まれた決定機をアンヘル・サガルが外してしまうなど、チャンスを決めきれない展開が続く。だが17分、左サイドのサガルが上げたクロスにMFエリック・グティエレスが頭で合わせて先制する。
さらに36分、ペナルティエリア右でボールを持った本田は自ら仕掛けて中へ切り込むと、左足を一閃。角度のあるところから強烈なシュートをゴールネットに突き刺した。リーグ戦ですでに2ゴールを挙げている本田だが、カップ戦では初ゴール。弾丸ミドルシュートで移籍後3ゴール目を記録した。
45分にも本田が輝く。味方のスルーパスに抜け出した本田は飛び出してきたGKを冷静に見極め、落ち着いてフィニッシュ。チームに勢いをもたらす2ゴール目を奪った。メキシコ移籍後、1試合2ゴールは初めてのこと。パチューカは本田の鮮烈な2得点もありリードを3点に広げて前半を終えた。
後半に入ってもパチューカが試合を支配する。56分、後半開始からエリック・グティエレスに代わって投入されていた18歳のエリック・サンチェスがドリブルで持ち上がり、左サイドでフリーになっていたサガルにスルーパス。絶妙なタイミングで飛び出した背番号7はしっかりとシュートを沈めてゴールを挙げた。
こうなると止まらない。60分、中央でボールを受けた本田が起点になって左サイドへ大きく展開し、パスを受けてドリブルで運んだサガルがゴール前へ折り返す。最後はビクトル・グスマンとの交代で入ったばかりのヘルマン・カノが詰めてパチューカのリードは5点に広がった。
このプレーの直後、2ゴールを奪った本田はお役御免に。疲労も考慮されたか61分に最後の交代枠を使ってナウーム・ゴメスと交代し、ベンチに退いた。
終盤にエマヌエル・ガルシアが退場するアクシデントがあったものの、主導権を握って離さなかったパチューカは5-0でサカテペクに圧勝。コパMX準々決勝に駒を進めた。
【得点者】
17分 1-0 E・グティエレス(パチューカ)
36分 2-0 本田圭佑(パチューカ)
45分 3-0 本田圭佑(パチューカ)
56分 4-0 サガル(パチューカ)
60分 5-0 カノ(パチューカ)
【了】