「我われは物凄いゲームを展開した」(スパレッティ監督)
【インテル 3-2 サンプドリア セリエA第10節】
18分 1-0 シュクリニアル(インテル)
32分 2-0 イカルディ(インテル)
54分 3-0 イカルディ(インテル)
64分 3-1 コフナツキ(サンプドリア)
85分 3-2 クアリアレッラ(サンプドリア)
ミラノダービーを制し、前節は首位ナポリの攻撃陣をあのサン・パオロで無得点に抑えたインテル。だが今度はサンプドリア相手に、一旦リードをしながら終盤に追い上げを許して3-2というスコアで終わる。「危ない目に合うようではダメだ」と2得点のFWマウロ・イカルディは、地元TVのインタビューに対して厳しい表情で答えた。
だが試合後の記者会見で、ルチャーノ・スパレッティ監督はチームをべた褒めした。
「60分まで良かったとか、70分過ぎまでは良かった、というのは違う。我われは物凄いゲームを展開した。以上だ。私は感動を覚えた。首位になったからではなく、選手たちがみな素晴らしいパフォーマンスをしてくれたからだ」
中2日ながら、好調のサンプを畳み掛けて55分までに3点を奪ったサッカーの内容は、確かに圧巻だった。
1試合未消化の状態で5勝2分1敗。今のサンプドリアは強いチームだ。才能溢れる若手を中心としながら、ファビオ・クアリアレッラらのベテランが引き締めるバランスのとれた戦力構成。これに戦術家として名高いマルコ・ジャンパオロ監督が高度な組織サッカーを植え付け、就任2年目の今季はさらなる成熟を見せていた。
激しいプレスでボールを奪えば、泥臭い守備と繊細なパス出しを両立する21歳のウルグアイ人MFルーカス・トレイラを軸に、2タッチ以下のショートパスで相手を翻弄。そしてスピードあふれる攻撃陣が速攻を次々と浴びせる。そんな激しいサッカーを前に、フィオレンティーナやミランなどの格上や、ヨーロッパリーグに進出したアタランタなどが敗れた。前節のクロトーネ戦では、インテルも手を焼いた相手を5-0で料理している。