バジャドリー時代のホセ・アルナイス。22歳でバルサに加入しBチームでプレーする【写真:Getty Images】
バルセロナは現地時間24日、コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)ラウンド32の1stレグでレアル・ムルシアと対戦して3-0で勝利を収めた。
3部の格下相手ということもあり、バルサは前日にロンドンで行われた「FIFAザ・ベスト」の授賞式に出席したリオネル・メッシやアンドレス・イニエスタのほか、ルイス・スアレス、セルヒオ・ブスケッツら多くの主力をベンチメンバーからも外した。
その代わりに躍動したのはカンテラ(下部組織)出身の若手たちである。普段からトップチームでプレーしているデニス・スアレスやジェラール・デウロフェウに加え、Bチームが主戦場のカルレス・アレニャとホセ・アルナイスが先発出場。ベンチにはこちらも主にBチームで戦うマルク・ククレジャ、アドリアン・オルトラが座った。
中でも最もまばゆい輝きを放ったのは22歳のアルナイスだった。今季バジャドリーから加入し、Bチームで8試合4得点と結果を残していたアタッカーは左ウィングとしてトップチームで初めての先発出場と果たす、56分にデビューゴールを記録した。
試合後、アルナイスは『BeINスポーツ』のインタビューで「(バルサの)トップチームでデビューするのは小さい頃からの夢だった。こんなにも素晴らしいチームとプレーするチャンスを得られて本当に幸せだ。この試合のことは今後常に思い出すだろう」と喜びを語った。
「自分が先発出場でデビューして勝利することがどれだけいい気分か想像してみてよ」
デビュー戦の勝利とゴールに興奮が収まらない様子のアルナイスだが、次に目指さなければいけないのはトップチーム定着だ。「シーズンのスタートはとても良かった。この流れが続くことを祈っている」と彼は語る。
近年カンテラからの若手の台頭の少なさが指摘されるバルサだが、国内カップ戦で相変わらず将来性豊かな有望株が揃っていることを証明した。トップチームでプレーする選手たちを脅かすようなニュースターが現れる日も近いかもしれない。
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