2部のブリストル・シティに4失点して敗れ立ち尽くすクリスタル・パレスの選手たち【写真:Getty Images】
クリスタル・パレスが出口のない迷宮に入り込んでしまったようだ。現地時間24日に行われたカラバオ・カップ(イングランド・リーグ杯)4回戦で2部のブリストル・シティ相手に大量4失点を喫して破れた。
今季開幕前はフランク・デ・ブール監督を招聘してオランダ流サッカーへの改革を進めようとしていたが、プレミアリーグで無得点のまま4連敗したところであえなく解任に。後釜には前任者と全く違うスタイルを標榜するロイ・ホジソン監督が就任したものの、結果にはつながっていない。
新監督就任以降、チェルシーに土をつける金星こそ挙げたものの、手にした勝ち点はその試合での3ポイントのみ。もちろんプレミアリーグでは最下位に沈んでいる。
24日のブリストル・シティ戦は格下相手ということもあり、21日のニューカッスル戦に出場した主力メンバーを外して臨んだものの圧倒されてしまった。バカリ・サコのゴールで21分に先制したクリスタル・パレスだったが、34分、39分、60分、66分と立て続けに失点して守備が崩壊した。
現時点で悪循環から復調の兆しは見えていない。特に前線の得点力不足は深刻で、今季のリーグ戦9試合で奪ったゴールはチェルシー戦でのわずか2つのみだ。しかも、そのうち1つはオウンゴールである。
リーグ戦で得点者として記録されているのはウィルフレード・ザハしかおらず、昨季15得点のエースFWクリスティアン・ベンテケは無得点と完全に沈黙している。そのうえブリストル・シティ戦で崩壊した守備陣の立て直しも進んでいない。
浮上のきっかけを掴むには、まずゴールを決めて勝つこと。得点できなければ勝ち点3を獲得することはできない。チームとして自信を取り戻せなければ、真っ暗な迷宮の出口は見えてこない。
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