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「無名の選手がノミネートされるようでは…」。米女子代表MFがFIFA批判

text by 編集部 photo by Getty Images

ミーガン・ラピノー
アメリカ女子代表のミーガン・ラピノー【写真:Getty Images】

 アメリカ女子代表のMFミーガン・ラピノーは、国際サッカー連盟(FIFA)が女子サッカーに対して十分な注意を払っていないとして批判を繰り出した。英メディア『BBC』が23日付で伝えている。

 FIFAはロンドンで現地時間23日に「ザ・ベスト・FIFAフットボールアウォーズ2017」を開催し、男女の年間最優秀選手など各賞の受賞者を発表した。女子の最優秀選手に選ばれたのは、今年の女子EURO優勝に大きく貢献したオランダ代表のFWリーケ・マルテンスだった。

 最終候補の3名に残っていたのはマルテンスのほか、ラピノーの代表チームメートである“なでしこキラー”FWカーリー・ロイドと、18歳のベネズエラ人FWデイナ・カステジャノスだった。だがラピノーは、このカステジャノスのノミネートに異論を唱えている。

「聞いたこともないような選手が候補にいるようでは、この賞に大した意味はない」とラピノーは主張。「FIFAが(女子サッカーのことを)あまり気にしていない証拠」だと訴えた。

 受賞者や最終候補は、FIFA加盟各協会の代表監督と代表キャプテン、メディア、ファンによる投票で選出されている。だがそれでも、「プロでもないような男子選手が誰かノミネートされれば、FIFAはその状況に対処するはず。女子に対して同じようにされないのは残念」だとラピノーは話している。

 カステジャノスは15歳で出場した2014年U-17女子W杯で得点王(6点)に輝き、16年大会でも5得点。通算11得点は大会の歴代最多得点者となっている。だが現時点ではプロではなくアメリカの大学チームでプレーしており、A代表やU-20代表での国際大会出場経験もない。

【了】

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