エースに休息を与えるべきか。結果を出したい香川真司
このように2回戦にして早くも重要な試合だが、ここでピエール=エメリク・オーバメヤンを休ませてはどうか。フランクフルト戦を見る限りでは、動きに精彩を欠き、何より守備ではファーストDFの役目を果たせていなかった。
エースFWは今季ここまで全ての公式戦で先発している。途中交代したのは9月17日の1.FCケルン戦だけだ。交代と言っても、同試合で85分間はプレーしている。実質的にオーバメヤンは、代表ウィーク中はガボンに戻りながら、全試合で先発フル出場を続けていることになる。よって、博打的な要素も含んでいるが、代わりにゲッツェのCF起用を試みても面白いのではないか。
もっとも23日の会見でボス監督が語るところでは、ガボン代表FWは「フィットしている」そうだ。そのことをデータで確認し、オーバメヤンの休みについては目下のところテーマではないという。いずれにせよCFがファーストDFとしての役割を取り戻すことで、守備からチームにリズムを与えていきたいところだ。
マクデブルク戦で、香川は先発ではないか。フランクフルト戦でカストロやゲッツェが、何か絶対的な結果をだしたわけではなかった。同試合で背番号23はベンチスタートだったが、コンディションは悪くなく、モチベーションも高い。
「個人的にはやはり試合に出続けて、もっともっとやれることはあると思っています」
プレーに手応えはある。「得点を取れる匂いを含めて感じている」と語る香川。チームを再び上昇気流に乗せるためにも、ここで結果を出したいところだ。
(取材・文:本田千尋)
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