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エースの不調、ヘディングゴール0。例年に見ない今季のマドリー

text by 編集部 photo by Getty Images

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レアル・マドリーのFWクリスティアーノ・ロナウド【写真:Getty Images】

 現在リーガエスパニョーラで3位につけているレアル・マドリーが、いつもとは違う姿を見せている。

 第2節と第3節でそれぞれバレンシアとレバンテに引き分け、第5節ではベティスにまさかの黒星を喫したマドリーは、昨季の王者として迎えた今季のリーグ戦でいいスタートを切ったとは言えない。しかし、その後リーグ戦4連勝を飾るなど徐々に調子を取り戻し始め、現在は勝ち点20で3位につけている。

 チームの調子が悪い最も大きな要因は、エースFWクリスティアーノ・ロナウドの出場停止と停止明けの低調なパフォーマンスにあるかもしれない。スペインスーパーカップでの審判を突き飛ばした行為により、リーグ戦4試合の出場停止処分を受けたロナウドは、第5節のベティス戦で今季のリーグ初出場を果たすもノーゴール。その後も、第8節のヘタフェ戦でのリーグ初ゴール以外ではゴールネットを揺らすことができていない。

 さらに、スペイン紙『マルカ』が興味深いデータを公表している。マドリーは第9節を終えた時点で一度もヘディングでゴールを決めていないのだ。第8節終了時点では、既に368本のセンタリングを上げており、これは去年のトータルセンタリング数の3分の1であるという。

 さらにマドリーは、得点数もエースの不調の影響か18となっており、リーグ5位タイの数字に終始している。12節には、リーグ失点数3位の宿敵アトレティコ・マドリー戦、12月にはクラブワールドカップが控えている中で、マドリーはこれら例年にない事態を修正していくことができるのだろうか。

【了】

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