カジェホンにしっかり対応。美しさはなくとも粘り強い守備をみせる
ナポリ戦から一夜明けた22日、イタリアの各地元紙は長友に対して及第点か、それを上回る評価を与えた。
評価の理由となったのは、やはり対面のカジェホンを抑えた守備面。アウトサイドから 鋭角に走り込み、ゴールに入り込むスペイン人FWの動きを視野に入れつつ、自陣斜め後方に下がってカバーリングを行う守備(元日本代表監督のザッケローニ氏が『ディアゴナーレ』呼んでいたもの)などの注意深い動きに言及がなされていた。
以下は各紙の評価及び評点。
ガゼッタ・デッロ・スポルト 6.5
「2度ばかり縦への侵入を許す。ただ長く見積もって15分ほど掛かったものの試合の流れに入り、そこからはカジェホンのパフォーマンスを多少なりとも色あせたものにして見せた。1対1を仕掛けられても、その度に見事な対応。非常にレベルの高い『ディアゴナーレ』のディフェンスを、少なくとも3度は披露した」
コリエレ・デッロ・スポルト 6.5
「守備においては、カジェホンのダイアゴナルランに注意深く対応。人目を惹くほど(の美しさ)ではなかったが、効果的だった。まさに戦闘という言葉がふさわしい」
トウットスポルト 6
「カジェホンの存在は(このスペイン人にゴールを許した昨季のサン・シーロでの試合など)嫌な記憶を呼び覚ます。組み立ての際に高い位置を取るのは良かったが、前半にはヒサイの侵入を許し、もっとも危険なシーンを作らせていた」
コリエレ・デッラ・セーラ 6
「抜かれたのはたった一度、その他はカジェホンにピタリと張り付いた」
ラ・レプッブリカ 6.5
「カジェホンやその他の選手に注意を光らせる。堂々としたプレイを披露」
また、主要2紙による全選手の採点は以下の通り。
<<ガゼッタ・デッロ・スポルト>>
ナポリ: GKレイナ6.5、DFヒサイ6.5、アルビオル7、クリバリ6、グーラム6、MFアラン6(ログ6)、ジョルジーニョ6.5、ハムシク6.5(ジエリンスキ6.5)、FWカジェホン6.5、メルテンス5、 インシーニエ6.5(ウナス評点なし)サッリ監督6
インテル: GKハンダノビッチ8、DFダンブロージオ7、シュクリニアル7、ミランダ6、長友6.5、MFベシーノ7、ガリアルディーニ6.5、カンドレーバ7.5(カンセロ評点なし)、ボルハ・バレーロ6(ジョアン・マリオ5.5)、ペリシッチ6、FWイカルディ6(エデル評点なし)スパレッティ監督7.5
<<コリエレ・デッロ・スポルト>>
ナポリ: GKレイナ6.5、DFヒサイ6、アルビオル7、クリバリ6.5、グーラム6、MFアラン6(ログ評点なし)、ジョルジーニョ6、ハムシク6(ジエリンスキ6)、FWカジェホン5.5、メルテンス5.5、 インシーニエ6(ウナス評点なし)サッリ監督6.5
インテル: GKハンダノビッチ8、DFダンブロージオ7、シュクリニアル6、ミランダ6、長友6.5、MFベシーノ6.5、ガリアルディーニ6、カンドレーバ7(カンセロ評点なし)、ボルハ・バレーロ6(ジョアン・マリオ6)、ペリシッチ6、FWイカルディ6(エデル評点なし)スパレッティ監督6.5
(文:神尾光臣【イタリア】)
【了】