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長友佑都 7年前

「人目を惹くほどではないが効果的」。ナポリ戦健闘の長友、現地紙は及第点以上の評価

10月21日、セリエA第9節ナポリ対インテルの無敗対決が行われた。最終的にスコアレスドローに終わったこの試合で先発フル出場を果たした長友佑都は好調のナポリ攻撃陣を抑え、無失点に貢献した。昨季の同カードで自身のミスから得点を許したカジェホンと再び対面し突破を許す場面もあったが、現地各紙はおおむね高い評価を与えている。(文:神尾光臣【イタリア】)

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

カジェホンにしっかり対応。美しさはなくとも粘り強い守備をみせる

カジェホン(左)と対面し奮闘した長友佑都(右)
カジェホン(左)と対面し奮闘した長友佑都(右)【写真:Getty Images】

 ナポリ戦から一夜明けた22日、イタリアの各地元紙は長友に対して及第点か、それを上回る評価を与えた。

 評価の理由となったのは、やはり対面のカジェホンを抑えた守備面。アウトサイドから 鋭角に走り込み、ゴールに入り込むスペイン人FWの動きを視野に入れつつ、自陣斜め後方に下がってカバーリングを行う守備(元日本代表監督のザッケローニ氏が『ディアゴナーレ』呼んでいたもの)などの注意深い動きに言及がなされていた。

 以下は各紙の評価及び評点。

ガゼッタ・デッロ・スポルト 6.5
「2度ばかり縦への侵入を許す。ただ長く見積もって15分ほど掛かったものの試合の流れに入り、そこからはカジェホンのパフォーマンスを多少なりとも色あせたものにして見せた。1対1を仕掛けられても、その度に見事な対応。非常にレベルの高い『ディアゴナーレ』のディフェンスを、少なくとも3度は披露した」

コリエレ・デッロ・スポルト 6.5
「守備においては、カジェホンのダイアゴナルランに注意深く対応。人目を惹くほど(の美しさ)ではなかったが、効果的だった。まさに戦闘という言葉がふさわしい」

トウットスポルト 6
「カジェホンの存在は(このスペイン人にゴールを許した昨季のサン・シーロでの試合など)嫌な記憶を呼び覚ます。組み立ての際に高い位置を取るのは良かったが、前半にはヒサイの侵入を許し、もっとも危険なシーンを作らせていた」

コリエレ・デッラ・セーラ 6
「抜かれたのはたった一度、その他はカジェホンにピタリと張り付いた」

ラ・レプッブリカ 6.5
「カジェホンやその他の選手に注意を光らせる。堂々としたプレイを披露」

 また、主要2紙による全選手の採点は以下の通り。

<<ガゼッタ・デッロ・スポルト>>
ナポリ: GKレイナ6.5、DFヒサイ6.5、アルビオル7、クリバリ6、グーラム6、MFアラン6(ログ6)、ジョルジーニョ6.5、ハムシク6.5(ジエリンスキ6.5)、FWカジェホン6.5、メルテンス5、 インシーニエ6.5(ウナス評点なし)サッリ監督6

インテル: GKハンダノビッチ8、DFダンブロージオ7、シュクリニアル7、ミランダ6、長友6.5、MFベシーノ7、ガリアルディーニ6.5、カンドレーバ7.5(カンセロ評点なし)、ボルハ・バレーロ6(ジョアン・マリオ5.5)、ペリシッチ6、FWイカルディ6(エデル評点なし)スパレッティ監督7.5

<<コリエレ・デッロ・スポルト>>
ナポリ: GKレイナ6.5、DFヒサイ6、アルビオル7、クリバリ6.5、グーラム6、MFアラン6(ログ評点なし)、ジョルジーニョ6、ハムシク6(ジエリンスキ6)、FWカジェホン5.5、メルテンス5.5、 インシーニエ6(ウナス評点なし)サッリ監督6.5

インテル: GKハンダノビッチ8、DFダンブロージオ7、シュクリニアル6、ミランダ6、長友6.5、MFベシーノ6.5、ガリアルディーニ6、カンドレーバ7(カンセロ評点なし)、ボルハ・バレーロ6(ジョアン・マリオ6)、ペリシッチ6、FWイカルディ6(エデル評点なし)スパレッティ監督6.5

(文:神尾光臣【イタリア】)

【了】

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