交代時には拍手。確かな存在感で勝利に貢献
本田圭佑、11月の代表復帰は…?【写真:Getty Images】
84分にDFのアレクシス・ペーニャと交代した本田は、スタンドのサポーターから拍手で迎えられた。パチューカは自陣にブロックを作り、残る時間を盤石にしのいで手堅く逃げ切り。暫定ながら“リギージャ”(上位8チームが参加するトーナメント方式のプレーオフ)圏内まで勝ち点2差に迫り、残り3試合に希望をつないだ。
フル出場の前回は90分の中で[4-3-3]のCF、右ウィング、[4-2-3-1]のトップ下と3つのポジションをこなした本田はこの日、右ウィングで84分間プレー。ワイドの高い位置でタメを作り、カットインから左足のシュートも放った。ゴールやアシストは無かったものの、確かな存在感で4試合ぶりの勝利に貢献したと言える。
継続的な出場でコンディションは着実に上向いている。ただ、もともと新天地で本田が希望していた中央ではなく右サイドでの起用が続いていることが、日本代表の招集にどう影響してくるかは興味深いところ。もちろん若い久保裕也や浅野拓磨と全く違うキャラクターを持つ本田の右サイドはひとつの有効なオプションになるが、世界との戦いでは中央の方が持ち味を発揮しやすい可能性もある。
日本代表の欧州遠征までコパMXのサカテペック戦を含む3試合での起用法も注目だが、パチューカにとっては“リギージャ”進出の立役者となる活躍が期待される。
(文:河治良幸)
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