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香川真司 7年前

ドルト、 “失望”のドロー。CLのGS突破は困難に。改めて突きつけられた課題

17日、UEFAチャンピオンズリーグ・グループステージ第3節が行われ、ボルシア・ドルトムントはアウェイでAPOELニコシア(キプロス)と引き分けた。フル出場した香川真司はポスト直撃のミドルシュートを放つなど存在感を見せたが、チームは白星を得られず。BVBにとってはグループステージ突破に向けて手痛いドローゲームとなった。(文:本田千尋)

text by 本田千尋 photo by Getty Images

ミスから許したまさかの先制点

先制点を許すきっかけとなったミスをしてしまったGKビュルキをなぐさめるシュメルツァー(右)とヤルモレンコ(左)
先制点を許すきっかけとなったミスをしてしまったGKビュルキをなぐさめるシュメルツァー(右)とヤルモレンコ(左)【写真:Getty Images】

“失望”のドローだった。10月18日、チャンピオンズリーグのグループステージ第3戦。ボルシア・ドルトムントはアウェイでAPOELニコシアと戦った。トッテナム・ホットスパーとの第1戦とレアル・マドリーとの第2戦を立て続けに落とし、グループHの最下位に位置するBVB。決勝トーナメント進出を見据えるならば、後のない状態でAPOEL戦を迎えていた。

 香川真司は先発出場。ポジションは左インサイドハーフだ。開始早々の4分にアンドリー・ヤルモレンコへスルーパスを通すなど、背番号23は序盤から積極的に攻撃に絡んでいった。

 11分には右インサイドハーフのマリオ・ゲッツェにボールを預けて、自らはゴール前へ入っていく。そしてクリスティアン・プリシッチの左からのクロスに、ヘディングで合わせる。

 さらに13分にはペナルティエリアの手前でヤルモレンコからパスを受け、振り向きざまにシュートを打つ。いずれもゴールには至らなかったが、勝ち点3を目指すチームの小気味良いリズムの中で、香川もテンポに乗って攻撃を仕掛けて行った。出だしは悪くなかったのだ。

 しかしピーター・ボス監督が「試合の入り方は良かったが、ゴールを奪うことはできなかった」と振り返るように、BVBは前半、[4-4-2]で引いてカウンターを狙うAPOELを崩し切ることはできなかった。

 オランダ人指揮官は「このような試合では先制することが重要だ」と言う。

「前半、我々にはそうするチャンスが何度かあったが、シュートは枠の外だった」

「先制」に成功したのは、ドイツの強豪ではなく、地中海に浮かぶ小さな島国のチームだった。62分、CBソクラティスからのバックパスを、GKロマン・ビュルキがロレンツオ・エベシリオへパスミス。エベシリオのシュートをビュルキはキャッチできず、弾いたボールをミカエル・ポテに拾われ、かわされ、ゴールを決められてしまう。

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