主力組が先発へ。森山監督「隙を見せれば負ける」
Uー17日本代表のイングランド戦予想先発メンバー
試合の中で状況に合わせて自分たちでプレーを改善していく、という課題に関しても、イングランド戦で修正が見られなければ、世界への挑戦自体がここで終わってしまう。主将の福岡慎平は「外から監督に言われて変わるより、ピッチにいる選手同士で会話をしながら修正できるのが強いチームだと思う。どれだけコミュニケーションをとって打開していくかが大事になってくるので、そういうことを意識しながらイングランド戦に臨みたい」と気を引き締めていた。
そういった意味でも連係に不安のない先発メンバーを組めることは大きい。目立ったけが人もおらず、イングランド戦ではグループステージのホンジュラス戦やフランス戦のスタメンを踏襲してGKには守護神・谷晃生(G大阪ユース)、ディフェンスは右から喜田陽(C大阪U-18)、菅原由勢(名古屋U-18)、小林友希(神戸U-18)、鈴木冬一(C大阪U-18)、ダブルボランチにチームの心臓・平川怜(FC東京U-18)とキャプテンの福岡慎平(京都U-18)、右サイドにここまで4ゴールの中村敬斗(三菱養和SCユース)、左サイドに上月壮一郎(京都U-18)、そして久保建英(FC東京U-18)と宮代大聖(川崎F U-18)という11人の先発が予想される。
イングランドのスティーブ・クーパー監督も16日の記者会見で「日本は明日、前の試合からメンバーを変えてくるだろう。フレッシュな選手たちが見られると期待している。私は日本のスタイルが好きでね。彼らは素晴らしいスタイルと、組織的に前に出てくる優れたプランを持った、非常に質の高いチームだ」と予想し、日本を警戒していた。ニューカレドニア戦に出場せず十分に回復したメンバーが出場することは相手にもわかっているが、日本にとって最善の選択肢であることに疑いはない。
森山佳朗監督は試合前日の記者会見で、イングランド戦を「市場価値200億円と10億円の戦い」と表現した。日本はあくまで挑戦者。何かで少しでも準備を怠れば勝てない、少しでも隙を見せれば負けてしまう、一切気の抜けない戦いになる。
だが、一方で「サッカーはいい選手が揃ったほうが勝つとか、『1+1』、足し算でないのが面白いところ。特に日本人の得意とする組織的なところで対抗していきたい」という森山監督の考えもその通りで、何が起こるかわからないのがサッカーである。