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香川真司 7年前

香川真司の指摘。ドルトが乗り越えるべき課題。ボス新体制の「スタイル」確立へ

text by 本田千尋 photo by Getty Images

ライプツィヒ戦で見えたドルトの課題

APOEL戦では香川真司の出番が訪れるか
APOEL戦では香川真司の出番が訪れるか【写真:Getty Images】

 敗北を引きずらず、次の試合に向けて集中を高めていくことの重要性を語った背番号23。そして、次のように続けた。

「リーグ戦においてはこういう戦い方をされた時に課題が生まれていると思うので、それはこれから長いリーグ戦において、僕も乗り越えていかないといけない課題だと思うので。

 ただ自分たちのスタイルは変わらないですし、こういう戦いの中でも徹底して自分たちのサッカーをできるためにも、もっともっと確立させていかなきゃいけないのかなと思います」

 RBライプツィヒ戦では、敵の[4-4-2]の中に効果的な縦パスを入れることができず、激しいプレッシングの前に「自分たちのサッカー」を見失ったドルトムント。躍進する東ドイツの新興クラブに比べれば、地中海の小国のチームの守備ブロックの強度=密度が緩いことは予想される。

 しかし、インテンシティで劣る相手だからこそ、「自分たちのスタイル」を「確立させていく」ために、APOEL戦は格好のステップにできるはずだ。

 中2日の過密日程であることを考えれば、香川の先発も予想される。RBライプツィヒ戦で、先発した両インサイドハーフ、マリオ・ゲッツェとゴンサロ・カストロはフル出場した。ターンオーバーの可能性はある。

 前試合で浮き彫りになったチームの課題を、「僕も乗り越えていかないといけない課題」とも捉えている背番号23。統制のとれた相手の守備ブロックの中で、どのようにボールを呼び込んで、味方とコンビネーションを構築し、どうやって敵を崩していくのか。さらには、どうアシストやゴールといったフィニッシュワークに結び付けるのか。

 その過程は、ひいてはボス新体制のサッカーを突き詰めていくことにも繋がっているはずだ。

(取材・文:本田千尋)

【了】

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