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Jリーグ 7年前

山田大記、名波ジュビロのさらなる可能性に。磐田復帰後初ゴールから本領発揮へ

text by 青木務 photo by Getty Images

ドイツでの経験。磐田で「競争」があることのありがたさ

ドイツのカールスルーエではボランチなど様々なポジションを経験した
ドイツのカールスルーエではボランチなど様々なポジションを経験した【写真:Getty Images】

 8月末、古巣に復帰した山田は報道陣の取材に応じている。当時は連勝こそ『6』で止まったものの、ガンバ大阪やヴィッセル神戸に勝利するなどチームの調子は落ちていなかった。躍進を見せるチームに何をもたらそうとしているのか。本人に問うと、胸のうちを語ってくれた。

「レギュラーが定着しているので、そのチームに自分が入るというところでは、レギュラーの選手たちをまずは脅かす存在になりたい。もちろん、自分もその座を狙っていく。競争という意味では僕も色々なポジションをドイツでもやらせてもらって、名波さんと話しても色々なポジションで考えてくれていると思うので、いい影響をもたらしたいなと」

 カールスルーエを退団した後も、ヨーロッパで新天地を探していた。それでも磐田に戻ってきたのは、クラブに恩返しをしたいという気持ちがあったからこそ。そして、愛着あるサックスブルーの一員としてさらに成長できると確信したからだ。

「海外にこだわっていた理由のひとつが、やっぱり競争。向こうはそれがすごく激しいので、そういうところでまだまだ自分を磨きたいという気持ちがあった。自分が求めた競争がジュビロでもできるというのはすごく、むしろありがたいなという思いがあって。

 海外でも感じたけど、まだまだ力不足なところがあるので、もっともっと成長したいなという想いの中では、競争というのは絶対に自分にとって身になると思う。帰ってきてポジションがある、ということがサッカー選手にもたらす良さってあまりないのかなと海外でも感じていたので。前にジュビロにいた時は試合にずっと使ってもらっていたけど、海外で競争の中でやれたのが自分としてはすごく良かった。今回こうやって日本に帰ってくることになって、競争があるというのが自分としてはすごくありがたい」

 用意された席にただ座っているのではなく、自分の力で序列を上げていく。『競争』という言葉を繰り返した彼の口ぶりから、強い気持ちを宿していることが感じられた。

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