ダービーにフル出場した長友佑都【写真:Getty Images】
【インテル 3-2 ミラン セリエA第8節】
現地時間15日に行われたセリエA第8節インテル対ミランの「ミラノダービー」は、3-2でホームのインテルが勝利した。インテルのDF長友佑都はフル出場している。
超満員のサン・シーロで序盤の主導権を握ったのはインテル。開幕から6勝1分け無敗の好調が自信になっており、12分にはカンドレーバがクロスバーを叩く惜しいシュートを放った。
先制点は28分。右サイドのタッチライン際からカンドレーバがクロスを入れると、DFとGKの間にグラウンダーのクロスを通し、イカルディがワンタッチでゴールを決める。
なかなかチャンスをつくれなかったミランは、前半終了間際にようやく好機を迎えた。ケシエのスルーパスで長友の裏を取ったボリーニが右足でシュート。GKに弾かれたボールをヘディングで狙うが、これは枠外だった。
ミランは後半スタートからメンバー変更。中盤のケシエを下げてFWのクトローネを投入して、より攻撃的になる。
これが良い方向に出て、後半の立ち上がりはミランがゴールに迫った。49分、アンドレ・シウバが放ったシュートがポストに嫌われると、こぼれ球をムサッキオが押し込んだ。しかし、これはオフサイドで認められない。50分にはスソがシュートを放つも、GKハンダノビッチに阻まれた。
それでも、ミランは良い時間帯のうちに追いつく。56分、右サイドのオーバーラップでインテルの守備がずれたところでスソが中に持ち出して左足のミドルシュート。ゴール左隅を狙った低いシュートが、ゴールネットを揺らした。
インテルは60分、久々のチャンスを迎える。右からのクロスを中央で受けたベシーノは完全にフリーだったが、右足のシュートは枠外だった。
まだミランの流れが続いていた63分、インテルは相手のミスとエースの決定力で差をつける。ミランが敵陣でボールをキープする中、ビグリアがもたついたところでイカルディがボール奪取に成功。そのまま運んで左にはたくと、ペリシッチが縦に仕掛けてクロス。低く速いボールにイカルディがジャンピングボレーで合わせて2-1と勝ち越した。
それでも試合は終わらない。再び1点を追うことになったミランは80分に追いついた。ゴール前に入ったボールにアンドレ・シウバが触ってファーサイドに流れると、大外からボナベントゥーラが飛び込んでシュート。GKハンダノビッチがこのボールを止めるが、弾いたボールが自分の足に当たってゴールに。スコアは2-2になった。
ミラノダービー3回連続の2-2が現実味を帯びるが、終盤にインテルがみたび勝ち越した。89分、セットプレーでダンブロージオがリカルド・ロドリゲスに倒されてPKを得ると、これをイカルディが決めてハットトリック達成。3-2と勝ち越しに成功する。
3分のアディショナルタイムで同点弾を目指したミランだが、時間は残されておらず試合終了のホイッスル。ミランはリーグ戦3連敗となった。
【得点者】
28分 1-0 イカルディ(インテル)
56分 1-1 スソ(ミラン)
63分 2-1 イカルディ(インテル)
81分 2-2 オウンゴール(ミラン)
90分 3-2 イカルディ(インテル)
【了】