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【U17】森山監督、痛恨ドロー悔やむ。決勝Tのイングランド戦は「総力戦で全てを出し切る」

text by 編集部 photo by Wataru Funaki

森山
U-17日本代表の森山佳郎監督【写真:舩木渉】

 U-17日本代表は14日、U-17W杯のグループステージ第3戦でニューカレドニアと対戦して1-1で引き分けた。

 もう一つの会場でフランスがホンジュラスに勝利したため、日本はひとまずグループ2位での決勝トーナメント進出を決めた。しかし、これまでの2試合をともに大量失点で落としていた相手に対し、内容で力の差を見せつけられなかったことが悔やまれる。

 日本の森山佳郎監督は試合後の記者会見で「序盤の早い段階で得点が入って、落ちついた感じで入れたと思ったのですが、徐々にミスをしないようにと消極的になり、思い切りの良さがなくなって躍動感のない試合になってしまった」と、試合運びの拙さをドローの要因に挙げた。

 ニューカレドニア戦は、3日前のフランス戦からスタメンを9人変更して臨んだ。指揮官が「連携がないというか、ぱっと集めて(試合に)出すことの難しさを感じました」と語る通り、チームとして組織で相手を圧倒する場面はほとんどなく、序盤の中村敬斗のゴールも個人の仕掛けから生まれた。

 とはいえ、決勝トーナメント進出と主力の温存という2つの最低限のミッションは達成した。17日のラウンド16ではイングランドとの対戦が決まり、「次の試合はまったく別物」と森山監督は言う。

「次は主力で総力戦ですね。今日できなかった選手たちも相当悔しい思いをして、次に『ちくしょう』という姿を見せてくれると思いますし、外から見ていた主力の選手も日本の力を示せない歯がゆさを感じていたと思う。そういったことをプラスの力に変えて、(ラウンド16は)総力戦ですべて出し切る試合にしたい」

 グループステージが終了し、負けたら終わりの決勝トーナメントが始まる。イングランドは優勝候補にも挙げられる、今大会屈指の実力を誇るチーム。14日には昨年のAFC U-16選手権(U-17W杯アジア予選)の覇者・イラクを4-0で粉砕していた。日本がこの壁を超えられれば、目標としている決勝の舞台まで一気に視界が開けてくるはずだ。

(取材・文:舩木渉【コルカタ】)

【了】

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